想い想われ【相澤消太】 [僕のヒーローアカデミア] (ページ20)

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入院生活が長かったためか個性もそんなに使ったことがない

純粋に手紙を出すぐらいにしか考えが思いつかなかった

だが思えば使い道は無限大

使いようによっては今後に役立つものにもなる

『個性の使い方………』

「A……あんまり思いつめるな」

頭に手を置き頭を撫でる相澤

思えば現実になるなんてある意味最強の個性ということに気づき少し個性についても考えてしまった

『私…個性を生かそうなんて手紙くらいしか分からなくて……』

「えーっとAさん？って呼んでいいか自分の個性を勘違いしてるとか思ったことねえか？」

『え…？』

明るくいうマイクに思わず顔を上げた

「思うことが現実にあんなら絶対腕も治ってるし病気も治ってるはずだろ！？もう１回個性の診断受けてみるのも悪くないと思うぜ！？」

『もう１回……』

個性の勘違いはこの超人社会では良くあること

こういう個性だった！という気づかない例も多々ある

『やって……見ようかな……』

「思えば現実になる…って個性ではないのは確実だね」

『え…？』

後日個性の診断をしてもらおうと診察と検査を受けた

「色々試したけど本当に限られている。言ったことが文字に起こせるのは間違いない。」

『じゃぁ…なんで手紙は送れたんですか…？』

「テレポート…とか考えたことなかった？」

「テレポート…」

確かにテレポートなら手紙を送れると納得が行く

「じゃあ試しにこれをどこかに飛ばしてみて」

そう渡されたのは先生のペン

どこかと言われ取り敢えず…と言ってペンを見ると送った手紙のように消え後ろのドアの近くに落ちる音がした

『あっ…』

「テレポートだな」

少し安心した

それと同時に今まで生きてきた中で勘違いしていたことに少し恥ずかしさも覚えた

『もう少し早く診断すれば……』

「こういうのはよくある。マイクたちには伝えておくよ」

病室に帰ってきたが恥ずかしさでまだ顔が少し赤かった

「前向きに考えて今後の人生の幅が広がったと思え。テレポートやワープは貴重だぞ？」

『うっ……そうですよね…っ！ふふっ』

危険な個性ではないということに少し安心感も覚え顔がゆるむ

『ねぇ、消太さん？』

「なんだ？」

『仕事……働くって言ったじゃないですか…？』

「あぁ、俺は反対だけどな」

『実は……

雄英で働かないかって誘われて…』

「は？」

、