想い想われ【相澤消太】 [僕のヒーローアカデミア] (ページ19)

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19通目ページ19

『すみません……私腕が使えなくて…』

「あぁ、そうだったのね？ごめんなさい」

申し訳なさそうに謝るAに対してミッドナイトは笑顔を見せ置いてある手を取り握手をした

「単刀直入に言うけどこんな男のどこがいいのかしら？」

「ミッドナイトさん？何聞いてるんですか」

『消太さんの？なんて言うか……悪いところが見つからないので全部ですかね…？』

「ねぇ何この子。純粋すぎて……ってイレイザー照れないで」

素直に全部と答えるAに対して相澤は少し顔を赤らめていた

『あ、消太さん。義足……作るのに少し時間がかかるみたいで…』

「あぁ…予想はしていた」

「義足…？」

マイクがその言葉に疑問を抱き足を見つめた

「おい、マイク…」

『別にめくってみていただいていいですよ？』

気になったマイクが掛けられた布団をとりすこし顔を歪ませた

「マイク。あなた最低よ？」

『ふふっ…消太さんもそんな反応でしたよね？』

「思い出させるな…」

『慣れてるんで大丈夫ですよ！私、両足が無い上に両腕も動かないんです』

そして、またその経緯について二人に話した

話を聞き終わると当然のように謝罪される

この対応に慣れているのか定型文のように「大丈夫ですよ」と笑顔を見せた

「でもどうしてイレイザーと出会ったの？その事件で助けられた…とか？」

『いえ、手紙です』

「手紙…？」

「イレイザー！もしかして前に相談してきたのって！」

「あぁ、こいつからの怪しい手紙だ」

『あ、怪しいとかやめてください！！』

少し顔を赤らめからかうように相澤が笑った

『私の個性……手紙なんです。言ったことが紙にかけて思ったことが現実になる…それが手紙…』

「思ったことが起きるって…じゃああなたの腕も思えば動けるんじゃないの？」

『思ったことが現実になるっていっても本当に些細なことで、こうなればいいな～とかああなれば～とか……なんて言うか少し不安定なんで手紙を出すぐらいしか出来ないんです…』

「それでイレイザーの所に手紙が来たってことか！なんかろまんちっくじゃね！？」

「でもその個性…残酷だけど使いようによっては誰かを殺せたり出来るってこと？」

『あ……』

そんなこと考えたことなかった

だがよく考えればこの個性はきっと危険そのもの

『あまり自分で思ったことはないので……危険…ですよね…？』

力なく笑うAに思わず顔が歪んでしまった

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