想い想われ【相澤消太】 [僕のヒーローアカデミア] (ページ11)

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「A！！！！！！」

『！？びっくりした……っ！消太さん？』

「は？」

『え？』

朝病院からの電話は案の定Aのこと

何かあったのではないかと要件も聞かずに電話を切り駆け込んできた

そこに居たのはいつものA

ではなかった

「お前……目が……」

Aの容姿をした緑色の瞳の女性だった

『消太さん……？ほんとに…？見え…てる……っ！』

あぁ……この言い方と泣き方はAだと確信し勢いよく抱きついた

『消太さん…っ！わたし……見えて…』

「あぁ…綺麗目だ…」

『ふふっ…なんで消太さん泣いているんですか？』

自分のことのように嬉しく抱きしめた時相澤の目からも涙が流れた

『やっぱり…消太さん思った通りでした…』

「小汚い中年オヤジか？」

『全然違います…っ！長い髪の毛…ヒゲ……優しい目で私のことを見てくれてて……ほんとに…』

涙で呂律が回らなくそのまま相澤の胸で泣いた

悲しいのではない。嬉しい。

「急に見えるように？」

『はい、朝起きたらいつもみたいに暗闇ではなくこの天井が……少しパニック起こしてしまったんですけど』

多分病院からの電話はパニックを起こしたことにより体調が悪化したと伝えたかったのだろう

実際病室に入ると点滴はしているものの酸素マスクを外しながら元気に会話できている

『でも急になんて……敵が捕まったのですかね…？』

「あぁ…それか死んだか…」

『……』

「お前が暗い顔する必要は無いだろ？」

そう言って頭を撫でると少し顔を赤らめふふっと微笑んだ

『やっぱり…優しい目でこうやって撫でてくれていたんですね？見えているとなると少し恥ずかしいです…ふふっ』

「もうやらないぞ？」

『嫌ですよ！！もっと撫でてください！！』

「はいはいお嬢さま」

撫でるというのか頭をポンポンとし完全に子供扱いだった

『私もっと消太さんと色んなことしたいです…』

「あぁ」

『もし……もし、今日みたいに急に腕も使えるようになって…1人でも生活できるようになったとしても……

ずっと…いえ、また…お話してくれますか？』

「当たり前だ。お前が飽きるまで隣にいるって言ったはずだ」

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