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「で、スモーカーがあんなこと言っているが君の意思はどうだ？Aちゃん」
「……」
「能力者というのであれば能力もだ。何の実を食べたかわかるか？」
「……あっ、の、…」
「何で顔を隠すんだ？」
一度声を発せば質問が降りかかってくる
スモーカーの服の裾を掴む力が強くなった
だかそれはほんの一瞬
気づけばAの体が宙に浮いた
「まどろっこしい、側から聞いてみりゃぁ子供1人に何をしちょる」
「…！？赤犬ッ！！」
「サカズキ…！」
首根っこを掴まれ赤犬がAと目を合わせる
Aからすれば大男がまた1人増え恐怖心も増した
「おい娘、海兵になりたいか？」
「………」
「答えろ」
「っ、…す、スモーカー、と…い、しょに…い、れる…なら…」
ようやく口を開いたA
その発言に赤犬の眉がピクッと動いた
「答えになっちょらん。海軍に入るんならぁ正義を掲げにゃならん、お前の正義はなんじゃ」
「…せ、いぎ……」
「おい、サカズキ…そこら辺にしてやれ。怖がってる」
辿々しい話し方のAが周りには怖がっているように聞こえたのだろう
だが、
「能力者言うて何の実ィ食べたかわからんのなら、見るしかないだろ…っ！」
青雉が間に入ったが時すでに遅かった
「……っ！？」
「……A！！！！」
軽々と赤犬がAを窓から投げ、ガラスを割り外へ投げ出された
「サカズキてめぇ！！！」
「赤犬！！何を勝手に！！」
センゴクたちも立ち上がり窓に投げ出されたAを見た
ここは海軍本部の最上階
つまり能力の向き不向きによってはそのまま地面に叩きつけられてもおかしくはない
スモーカーが咄嗟に腕を飛ばし手を伸ばした
「海軍の称号が欲しいんじゃろ。皆訓練を重ねてなるもんじゃ。だがなんじゃ。質問には答えられん話が通じてるかもわからん。だから手っ取り早く素質をみちゃろうと言ってる」
「お前…っ、勝手にっ…！」
「センゴク元帥。アンタが甘い。能力者ってなれば保護対象か捕縛対象じゃけ。子供だからって判断が出来んのはどうなんじゃ」
「…っ、」
赤犬のもっともな意見もあるが今はAが気になる
心配そうに手を伸ばすスモーカーに駆け寄り窓の外を見た
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作者名：usagi | 作成日時：2022年12月25日 15時
