正義と忠誠と【ONE PIECE】 (ページ3)

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「あれは……」

「…っ！？あいつ…！」

ボロボロの服、ボサボサの髪の毛

顔は見えないが裸足の肌は真っ赤に染まり白い息を吐きながらコチラをじっと見ていた

「あれは、村の子供では…？」

「あ、あぁ、いや、…あれは、その…」

「？」

歯切れ悪く話す村人を横目にスモーカーが子供に近づいていった

「おい」

「………」

ぼーっとしたような虚な目

氷点下の雪山にそぐわない衣類

所々切り傷が見える白い肌、だが.

「てめぇ、その血。どこでやられた…」

「……」

指をさした口元

口元の傷跡から流れているように見える血。

ポタポタと白い地面にシミを作りながら目も合わせずまっすぐ前を見ている

「おい、」

「…に、んげ、ん……」

「？？」

掠れた声で発せられた少女のようなハスキー声

だがその声は少女の足元に打たれた銃声にかき消された

「………っ！！何やって…っ！」

怒声を浴びせようと振り返ったが、村人の青ざめた顔をみてとまった

「お、お前！！！！なんで、お、降りてきた……！！！」

パンッパンッと威嚇するように銃声を鳴らせば少女は後退る

近くにいるたしぎが銃声を取り上げるように村人の体を抑える

少女にまた振り向き直し目を疑った、

「なっ……！？」

そのには先ほどまでいた少女ではなく、

「………っ」

口元を真っ赤に染めた一匹の狼がいた

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