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12. ページ13

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「や、め…!!っ、だれ…!!う゛っ!!」

声を出すAの口に縦を突っ込み声を出さないようにしてくる

噛み付いても今は牙がない

力なのでない体で何もできずただ睨むことしかできなかった

着させられたシャツは破かれ丁寧に巻かれた包帯も解かれて行く

「ん?これじゃないですか?」

「…っんが、っ!」

傷跡だらけの肩をリーダー格の男に見せた


「嬢ちゃん、いつ逃げたんだ…?」

「っ、、」

頭を鷲掴みにされ持ち上げられたがうまく声が出ない

先程まで手を入れられていた口は呼吸をするヒューヒューという声が漏れていた

「なんだ?死んだか?」

「…!が、はっ…!」

宙に浮いた体はいいサンドバッグのようで小さな体に一蹴り

まだ治っていない傷口が開いたのかまだれた包帯に血が滲んだ

「まぁでも、村人の奴らからは殺していいって言われてるしなぁ」

「えぇ?でも能力者はヒューマンショップで高く売れるっすよ?」

「元奴、隷って売れるんだっけか?」

「あー、知らね、てかガキで抜きたい奴いたら今のうちじゃね?」


下品な笑いが森の中に響く

怖いというよりも気持ちが悪い、意識が遠のきそうになった時目の前に白い煙が立ち込めた


「おい、テメェら……!!」

「ぐぁぁ!!!」

頭から手が離れ、悲鳴が聞こえたと思った時体が宙をまう

だが、


「っ、……す、もーかー…?なん、で……」

「てめぇ!!海軍の白猟のスモーカー!!なんでこんなところに…っ!あいつら裏切ったか!?」

後ろに引いた男達を七尺十手て薙ぎ倒していき、ボコボコににした男から鍵を奪った

スモーカーが来た方角からは海兵が来て男どもを縛って行った

「なん、で……」

乱雑に剥ぎ取られたシャツに乱れた包帯

雪に押し付けられていた肌は赤くなり痛々しかった

みずからのジャケットでAを包み暖をとるようにさすった

「あの村は、お前にとって命を払ってくれて食べ物をくれるかもしれねぇが、お前を売った」

「………?」

「研究費用ほしさに、能力者を売ろうとしたんだ」






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作者名:usagi | 作成日時:2022年12月25日 15時

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