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いつの間にか眠ったAの前髪をわけ眉を顰めながら眠るAを起こさないようにローブを目元までかけた
もう少しすればヒナの船がつく手筈
小電伝虫を鳴らせば不機嫌そうなヒナの声が聞こえた
『スモーカーくん？こっちの船につける準備はできてるわ。いつでもいらっしゃい』
「…あぁ」
ヒナの合図でバイクを海へと浸からせ走る
水陸両用バイクで心底助かったと思いながら走らせるとヒナの船が見えた
ゴーグルを外し船から出る紐ならバイクを巻きつけAを抱えながら船へと入った
「おい、船医はいるか。急患だ」
「ちょっと乗り込んでそうそうなんなの？まず初めに言うことが………Aちゃん…？」
スモーカーが抱えるものを覗き込めば包帯で巻かれたAの痛々しい姿
「はぁ…飽きれた。この為にヒナを呼んだの？失望よ。ヒナ失望」
「違ぇよ。こいつは想定外だ…クロコダイルの手下が狙いかねねぇ」
「…クロコダイル…？」
「……ヒナ…？」
目をゆっくりあげながら起きるAに一目散に反応しAの傷ついた顔に手を添えた
「全く…最後に別れた時もボロボロで私あなたのそういう姿しかわからなくなるわよ？」
「……ごめん…」
右手でヒナの手に触れるAにとっさに違和感を覚えAを包んだいたローブをめくった
「……っ！！」
「……腕、なくした……」
平然と言うAの声色に更に目を見開き唇を噛み締めたヒナ
ローブを元に戻し案内をするように歩き出した
「…医務室は2階よ。薬も揃ってるはず」
「……助かる」
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薬品匂いにくらくらとしながら目を開けると誰もいない船室
バキバキと音がなりそうなだるく重い体
動く船の音にハッとして勢いよく起き上がった
「ここ…っ、」
「びっくりした……スモーカー大佐に運ばれてきたんだ、名前言えるかい？」
「……A…」
優しそうな若い男
海軍のマークが入った白衣を着ているあたり海兵だろうと分かった
「……この船…どこ、向かってる……」
「どこって…今はナノハナに向かってるかな。どうか……ってちょっとちょっと！！」
焦った声を上げる男にベッドから降りる手が止まる
「……なに」
「どこ行くんだい！君はしばらく安静！絶対！街でもここでも応急処置くらいしかできてないのさ！！」
「…行かないと、いけないところが…ある」
ガラガラと点滴を引きながらベッドから降り扉を開ける
スモーカーの葉巻の匂いをたどり扉を開けるとヒナと話をするスモーカーがいた
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琥珀 - １８９の所のスモーカーの名前で一つだけ「ストーカー」になってますよ (11月17日 13時) (
レス) id: d10101ae22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：usagi | 作成日時：2023年1月30日 13時
