番外編1-Happy Valentine- ページ42
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「…バレン……タイン……」
「そうです！好きな人や友達にチョコを贈るというもので、少し早いですけど私からAさんに！」
部屋に入って来たたしぎからリボンで丁寧に梱包された箱をもらい中身を開くとチョコレートがぎっしりと詰まっている
一つ手に取り口へ運ぶと甘いチョコが口の中で溶けキラキラとした目でまた一つ、一つと口へと運んだ
「美味しいですか?」
「うん…！」
「それはよかったです！」
「……チョコ……、好きな人、友達…に…贈る…なら…私、も………あげたい…」
照れるように呟くAに表情を明るくしたたしぎ
口の周りのチョコを手の甲で拭うAの手をギュッと握り勢いよく迫った
「作りたいですか！？それとも今から行きますか！？」
「つ…、作る…っ、無理……っ！」
「それなら今すぐ出かけましょう！！せっかくヒナさんからも色々洋服が届いてますし！ね！」
「たしぎ……、そんな…張り切らなくても…………」
「いえ！Aさんと2人で出かけられるのは貴重です！スモーカーさんがいない間に行きましょう！」
「……なんで、いない間…？」
Aを着替えさせながら言うたしぎに「？」と疑問を抱きながら言うとたしぎも固まりAと見合わせた
「…スモーカーさんにじゃ、ないんですか…？」
「…うん……スモーカー、と…ここの、みんな……」
「皆…？というと…」
「スモーカー…たしぎ…基地の、みんな……」
「………平等の愛」
「……？」
眼鏡を光らせながら涙を流すたしぎに近くにあったティッシュを当て涙を拭いていく
「…大丈夫…お金、ある……」
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「Aは？」
「少し前にたしぎ曹長と出たと言ってます」
「たしぎと…？」
肩に戻ったスモーカーがいつもいるはずのAがいないことに気づき机の上に置かれたチョコに目がいった
カレンダーの日付を見るとバレンタインデー
興味なさそうにチョコを一つ口の中に入れると甘いミルクの味
「……甘ぇ」
口直しをするかのようにコーヒーを入れに立ち上がると扉に様子を伺うように見るAの姿があった
「……何やってんだバカ」
「…私の、チョコ……食べた……」
「あぁ、お前のか…んなところに置いとくからだろ」
いつもと違う服を着てマフラーを首元に分厚く巻いたAが小走りで机のチョコの元へと向かい奪うように持っていくと代わりに紙袋が置かれていった
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琥珀 - １８９の所のスモーカーの名前で一つだけ「ストーカー」になってますよ (11月17日 13時) (
レス) id: d10101ae22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：usagi | 作成日時：2023年1月30日 13時
