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「…で、寂しかったか？」
「…っ、うん……っ」
口角を下げながら食いしばるように頷くAを抱きしめるように背中へ腕を回すと、肩をすくめスモーカーのジャケットへと顔を埋め、小さく震えるAを落ち着かせるように頭を撫で続けた
「悪かったな…」
「、スモーカー…も、さみ…しかった……？」
「……あぁ」
「っ！！……ほんと……？」
予想外の言葉に顔をあげると顔を隠すように背けたスモーカーの顔を追いかけるようにジャケットの襟元を引っ張ったA
真っ赤に腫れた目に涙の跡が残る顔、
「ひでぇ顔してんな」
横目で見たスモーカーの口角が上がり指の腹で涙の跡を拭うようにAの顔に触れると、Aの口角も自然に上がり歯を見せながら笑顔を見せた
「……おんなじだ……っ」
目尻に涙を浮かべながらも嬉しそうに笑うAに負けたように鼻で笑い強く抱きしめると、Aも笑声を漏らしながらスモーカーのジャケットを握りしめた
「へへっ……」
「……んなに嬉しいこととかよ」
「いつも、…私だけ…だから……、」
「泣いたり笑ったり忙しい奴だな、」
「じゃぁ、スモーカーは…任務で、忙しい…奴…、ふふっ…」
「…ふっ……なんだそれ」
.
朝日が窓から差し込む部屋
いつの間にか寝てしまっていたのか眩しい光に目を開けると布団の代わりにスモーカーのジャケットがかけられ丸まるように寝ていたA
「……スモーカー…？」
腫れぼったい目を擦りながら部屋を見渡すが誰もいない
閉ざされた扉に夢だったのかと扉の前で立ち尽くし肩にかかるジャケットを握った
ガチャッ
「…！！」
開けられた扉に顔を上げるとマグカップを二つ持ったスモーカーが驚いた顔でAを見下ろすように見ていた
「なんだ、起きてたのか」
「……夢、じゃなかった……」
着慣れないシャツを着てオフの格好をしたスモーカーを目を見開きながら見るAにマグカップを差し出し受け取ると扉を開けたまま部屋へと入り椅子へと座った
「…スモーカー…休み……？」
「あぁ、流石に今日はな……突っ立ってねぇでこっち来い」
「……うん、っ！」
湯気が立つマグカップをこぼさないように小走りで向かう
ペラペラと机にあった本を捲りながらコーヒーを啜るスモーカーにAが持っていたマグカップを差し出した
「…持って、」
「…あぁそうか…」
気づいたようにマグカップを持ちベッドは登るAの肩からスモーカーのジャケットが落ち、拾いながらマグカップをまた受け取った
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琥珀 - １８９の所のスモーカーの名前で一つだけ「ストーカー」になってますよ (11月17日 13時) (
レス) id: d10101ae22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：usagi | 作成日時：2023年1月30日 13時
