正義と忠誠と4【ONE PIECE】 (ページ35)

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2ヶ月の謹慎生活

初めの頃は様子を見にたしぎや他の海兵が会いにきたりと自由にしていた部屋

スモーカーも初めの頃は夜眠るまで、朝起きた時と部屋に立ち寄ってくれていた

だが1ヶ月経った今、

「………」

誰もこない

ーー「……困ったら呼べ」

そう言って机の上に置かれた電伝虫

寂しいから会いに来てなど仕事の邪魔になると思い使っていない

重たい本を机に置き窓の外を眺めると訓練をしている海兵達の姿

「……いいな……」

監獄に閉じ込められたような、1人羨ましそうに見る光景

初めてあの島に辿り着いた時を思い出す

家の中を照らす暖かな光

雪の中で遊ぶ同じ歳くらいの子供達

柵の外から見ていた光景のように訓練をする海兵達が眩しく見えた

カタ………

扉の小さな小窓から渡されるだけの食事

「誰か……いるの……？」

扉の奥から誰かが持ってきたはずの食事も足跡の一つもしない

「……誰も…いないの……？」

反応も何もない扉にコンコンと音を立てても何も反応しない

「………」

食事を見つめても話してくれるわけもなく食べることなく外へと突き返した

「……なんで、誰も……こないの……」

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「スモーカーさん…！」

「そっちは終わったかたしぎ」

「はいっ！……まさかいきなりの呼び出しでこんなに手こずるとは思いませんでした…」

「Aのことで連絡は」

「いえ、…なにも……」

何も音沙汰のない小電伝虫を渡されるがAが何も連絡をしてこないということは何もないということ

ただ、スモーカーも何も言わずに任務に出てしまいすぐに帰れると思っていたが長期間の滞在になりもちろんストレスも溜まっている

「……帰るぞ」

手に持っていた十手を背中に担ぎ足早に船へと戻っていく

部屋に戻り電伝虫のダイヤルを回しとある人物へと繋げた

「………」

静かな部屋にコール音だけが鳴り響く

一向に出ない電話にダイヤルを置こうとした

『ガチャ』

『……スモーカー……？』

震えたダイヤル越しの声に咥えた葉巻を噛み締めダイヤルを強く握った

「あぁ…悪い、約束…破っちまったな」

『………っ、』

何も話さない声にしばらく待ち沈黙が流れる

絞り出そうとする息遣いに目を閉じ眉間の皺を強くよった

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