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水が溜まっていく部屋でサンジの助けもあり牢屋からでられた一味とスモーカー
「…っ！A！！」
水の中で横たわるAを両手で掬い上げ自らのジャケットを脱ぎAを包んだ
「おい！！A…っ！！」
「……っ、よか…った……っ、！」
「…っ！？」
唇を震わせながら目に涙を溜めるAに言葉が止まり優しく胸へと押し当てた
「……帰るぞ」
「……うん、」
壁の水槽が割れていき部屋の中が水で満たされていく
焦る一味とは裏腹に冷静な2人はスモーカーの膝まできた水位に目を向けた
「……息、行けるか」
「……スモーカー…こそ…っ」
Aの後頭部をスモーカーが押さえ落ちないようにAもスモーカーの後頭部を掴んだ
「おい！！お前ら何やって…っ！？」
「ヒュ〜…」
息を大きく吸い込みお互いに空気を送り合うように唇を重ねる
吐息でさえも漏れないように、押し付け合うように、
サンジの口笛を鳴らす音が聞こえたが一気に水に飲み込まれ、水の流れる音だけが耳に残った
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「「ブハッ！！！！」」
流された先は川の下流
能力者であるルフィ、スモーカー、Aを手分けして引き上げた
「ゲホッ…ゴホッ………ッ！！」
吐き出すように口に吐いた水を出し一緒に引き上げられたAの背中を叩き水を吐かせる
血が混じった水を吐き出し苦しそうに息をした
「ロロノアァ！！！」
「…っ！？」
引き上げたゾロに十手を突き出し刀で受け止めるゾロ
「…スモ…っカー…やめ、って……っ！」
掠れた小さな声で制止のしても怒りのを向けるスモーカー
「…なぜ、俺たちを助けた……」
「……船長命令を聞いただけだ…別に感謝をしなくてもいいと思う…それに、俺たちはあいつに恩がある」
ゾロが指差した場所を見ると柵を使って立ち上がるA
「…A…が……」
「…ふっ…そいつ、うちのバカ船長に海賊になんかなりたくねぇって泣いてたぜ？」
「！！」
「……だって…、海賊…スモーカー、に…嫌われる…っ」
スモーカーの足元へ寄りかかりながら左肩を抑え止まらない血に足が滑りそうになった
「…スモーカー…‥お願い…っ、麦わら…見逃して…っ、」
「……っ、」
Aを抱き上げ血が滲む隊服に目をやった
「……今回だけだ。俺たちがお前らを見逃すのは…」
「お、またAに救われたな、俺たち」
「黙れ！黒脚！！」
突きつけた十手を背中へと戻し麦わらとは別の方角を向いた
「スモーカー……あり、がとう…」
「……帰るぞ」
スモーカーのその言葉に安心したように目を閉じ眠りについた
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琥珀 - １８９の所のスモーカーの名前で一つだけ「ストーカー」になってますよ (11月17日 13時) (
レス) id: d10101ae22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：usagi | 作成日時：2023年1月30日 13時
