171. ページ23
.
照れるように目を合わせずスモーカーの指をいじりながら聞くAにため息を吐きながらAなら頭に顎を乗せた
「そばにいて欲しいならはっきり言え、何が不安なんだ」
「……重い……」
ずしりと預けられたスモーカーの体重に猫背になり跳ね返すように頭を上に上げた
スモーカーの首元へと手を回せば直ぐに気づき引き上げるように持ち上げ抱き抱えるようにつかまった
肩に顔を埋めれば顔を傾かせAの顔を覗くように葉巻の煙が揺れた
「……離れねぇし捨てもしねぇよ」
Aの髪にキスを落とすようにそっと顔を埋めため息を吐いた
「……つか、れてる…？」
「……そうかもな…」
「……スモーカー…」
「…なんだ、」
「私…が、…死んだら……どうする…？」
Aの言葉に耳を疑うように顔をあげ肩に頭を預け目を見るAを睨むように見た
「滅多なこと、言うもんじゃねえぞ」
「……私…本部、着いたら……殺される…」
「んなこと誰も……」
「だって……海賊、やってた……力、貸した…」
きゅっと音を立てながらスモーカーの襟元を握りしめ伏目で目を逸らし唇を噛み締めた
「…本部に着いたら2カ月の謹慎処分になる、それがお前への罰だ」
「きん…しん……」
「しばらく大人しくしてろってことだ……怖いか?」
「……少し………船の上、とか…ローグタウン…慣れてた…から…まだ、一緒に…いたい…」
甘噛みをするように首元へ齧り付き丸まるように足を折った
「ねぇ…スモーカー…」
「なんだ」
「スモーカー……さみしい…？」
「前にも言っただろ、同じことを聞くな」
「…だって、いつも…なら……離す…今は…抱きしめて、くれてる……」
「……んじゃぁ、そう言うことだろ…」
目を合わせずに答えるスモーカーに顔をあげ目を見ようと顔を近づけるが逸らされる
肩に掴んでいた腕をスモーカーの顔に伸ばし咥えていた葉巻を口から取った
「おい…っ」
「スモーカー…も、……私と…同じ…」
キラキラとした目で珍しいものを見るようにスモーカーを見ているA
純粋なその目に引き寄せられるように自身の額をAの額へと合わせた
「スモーカー…？」
目を閉じるスモーカーのまつ毛が当たりそうでパチパチと瞬きをすればくすぐったいのか眉間に皺を寄せていた
「…寂しいって思うなら…2度とそばから離れんじゃねぇ」
「………うん、」
抱きしめるストーカーの腕の力が強まりさらに引き寄せられるようにスモーカーの鼻へ触れるだけのキスを落とした
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 75人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
琥珀 - １８９の所のスモーカーの名前で一つだけ「ストーカー」になってますよ (11月17日 13時) (
レス) id: d10101ae22 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：usagi | 作成日時：2023年1月30日 13時
