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眉を顰めながら肩で息をするAを抱え背中をトントンとさすりながらベッドへと腰掛けた
たしぎが床を掃除しながら医者達も慌てて治療の準備をする
不思議とスモーカーとAの間にはゆっくりとした時間が流れているように見え、愛おしそうにAを見るスモーカーの姿は普段からは想像がつかないほど2人に気を取られているものもいた
Aの口元を指の腹で拭けば目を微かに開けスモーカーの顔を見上げた
「……痛むか…？」
「ん……っ、スモーカー……っ、捨て…ない、で…っ、」
「何で俺がお前を捨てることになってんだ」
医者へとAの腕を出しながら会話を続け汗で張り付いている前髪を掻き分けAの涙も拭った
「…っ、ち、から……はいら…ない、の…っ」
「それはお前がこんな熱出てやがるからだろ」
「…起きたら…っ、スモーカー……いなく、て…っ、」
「……あぁ、悪かったな」
「わ、たし……まだ…戦える…っ、から……っ、だから……っ！」
パキパキと音を立てながら冷気が周りに漂う
失った腕からみるみるうちに氷の腕に変わり口元から白い息を吐きながら氷の手でスモーカーの頬へと触れた
「…まだ…っ、捨てないで……っ」
バリンッと音を立てながら呆気なく崩れる腕と共にAの頬に涙が伝った
「Aさん……」
「…今は早くこの熱を下げろ。一丁前にんな心配してんじゃねぇ」
Aの目を閉じさせるように目元に手を当て閉じさせるとしばらくすると寝息のような息遣いが聞こえてきた
「スモーカー大佐…あの…」
「たしぎ、本部からの連絡は何だ」
「え、あ、あの……」
Aをベッドへと横にしソファへどかっと座るといつもと変わらない様子で葉巻を咥え直した
「あ？その報告しにきたんだろ」
「ですが…Aさんが…」
「…だから早くしろって言ってんだろ」
「は、はい…っ！」
机に置いていた書類を広げ新しい手配書と共にスモーカーへと渡した
「まずは麦わら達の懸賞金です…今回のクロコダイルの一件でさらに上がりました」
「1億ベリーと6000万ベリー……大層な金額になったな、他は」
「麦わらのルフィと海賊狩りのゾロ、2人だけのようです……」
悔しそうにゾロの手配書を握るたしぎに言葉はかけず次へと目を移した
「……で、Aのこともそりゃああるよな」
「……はい…」
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琥珀 - １８９の所のスモーカーの名前で一つだけ「ストーカー」になってますよ (11月17日 13時) (
レス) id: d10101ae22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：usagi | 作成日時：2023年1月30日 13時
