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クロコダイルと話していた地下室を後にし部屋にいるAの様子を見に行こうとしていた
「スモーカー大佐、そんなところで何を…」
「野暮用だ。気にするな」
「また野暮用…」
「何なんかあるかたしぎ」
「い、いえ！それより本部から連絡が入ったので報告を…っ！」
ガシャンッ……
先日から聞こえたわずかな音にスモーカーもたしぎも反応し目を向ける
聞こえてきたのはスモーカーの部屋
Aが起きたのかと足を向けた
「報告なら部屋で聞く…来い」
「はい…！！」
嬉しそうに返事をするたしぎに目を向けず部屋の扉へと手をかけ開けると、自分たちが想像していた景色ではなかった
「…っ！Aさん！！」
すぐさまAに駆け寄るスモーカーに続くように部屋へと入ったが床へ撒かれた吐瀉物に足が止まった
苦しそうに息をするAを抱き上げる呼びかけるスモーカーにはっとさせられるように部屋の小窓を開けに走った
「おい！！A！！」
「はっ……っ、はっ…う…っ、」
真っ赤な顔で開かれる目は虚で、嗚咽をしているが何も出ないのか咳き込むだけで口の端から涎だけがポタポタと垂れていた
背中をさすりながら名前を呼ぶが力のない手でスモーカーのジャケットへ掴もうとする手が震えており何度も持ち上げようとしている
「っ…、ス……モーカー…っ、やだぁ……っ」
「落ち着け……っ、ほら…」
震える腕を掴み握ろうとする手に大きな手を合わせればギュッと握りしめ顔を上げた
「…っ、さみ…しい……っ、やだ…よ…っ」
ポロポロと涙を流し嗚咽混じりの声で縋るように体を丸くした
たしぎが呼んできた医者達の足音がバタバタと響き、その音に肩をすくめカタカタと震えるように胸元へとうずくまった
「…ご、めん…なっ…さい……っ、部屋…っ、よご…した…っ、」
「んなもんどうでもいい、吐くなら全部吐け」
スモーカーのその言葉に手を離し口へと指を入れるか小さい指では届かず咳き込むばかり
自身の手袋を外し熱い額へと手を当てた
「いれるぞ」
Aの手をどかし小さい口へと指を伸ばすとすぐに吐き出し近くに置いてある桶へ受け止めた
よろける体を支えながら血が混じる吐瀉物を見て後ろに来たたしぎへと話しかけている
「はっ……はっ………っ、」
肩で息をしながら自身よりも冷たいスモーカーの体に体を預け目を閉じれば葉巻の香りが鼻の奥へさした
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琥珀 - １８９の所のスモーカーの名前で一つだけ「ストーカー」になってますよ (11月17日 13時) (
レス) id: d10101ae22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：usagi | 作成日時：2023年1月30日 13時
