正義と忠誠と4【ONE PIECE】 (ページ17)

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スモーカーの足の間に座り胸板に寄りかかるように上を見上げると、ソファに寄りかかりAの柔らかい髪を撫でていた

「話したい事…たくさん、ある……眠くなる、まだ…聞いて…？」

「…そういや、そんな約束したな」

興味なさそうにいうスモーカーだがスモーカーの方へ向き直るAの頭を愛おしそうに撫でながら、抱きつくAに何も言わなかった

「…まずね、…」

ローグタウンからルフィの船に乗る事になった事

ラブーンに会ったこと

ウィスキーピークで海賊なのに歓迎されたこと

ビビを船へ乗せたこと

リトルガーデンでエルバフの戦士2人が100年も決闘をしていたこと

ドラムで”友達”になったこと……

「…また、……来って…、今度は…スモーカーも……一緒に……」

眠そうに目をこすりながらウトウトするAを優しく包むように抱きしめられた

その暖かさに目を閉じかけながらも話を続けようとスモーカーを見上げた

「それ、で……ね……」

「……楽しかったか…？冒険は」

「……うん、…でもね……こうやって……、抱きしめて…くれる…の、…スモーカー……だ、け……」

脱力するように首がスモーカーの胸板にコツンとあたり寝息だけが聞こえてきた

葉巻を灰皿へと置きAを両腕で思い切り抱きしめた

折れそうな小さな体を強く、優しく、

「…おかえり、A………」

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甲板で寝る海兵を叩き起こし出航した船

スモーカーの怒声で起きた者達は急いで持ち場へと走りスモーカーもまたある場所へと向かった

「………」

海楼石の錠で体を拘束され、手足にも重い錠をはめられた男

セットされていた前髪は垂れ下がり見下すように男を見た

右手のフックに目をやると体を貫かれた時のAの顔が頭はよぎり眉を顰めた

「……”奴、隷”の犬は生きてんのか」

「！？」

低い声が地下へ響きその言葉に反応したように振り向いた

「…なんでてめぇがんなこと聞いてきやがる…クロコダイル」

「クッハハハハ…まさか海軍に奴、隷のガキを入れるなんて傑作だな…スモーカー大佐、まさか天竜人を敵に回す気だったのか？」

「一体何の話をしてるんだかわからねぇな…」

「フッ…犬みてぇにお前の名前を呼んでたガキがいたじゃねぇか‥無様に俺に立ち向かって腕を食われたな…」

ガキンッと音を鳴らしながら牢屋の柵から十手をクロコダイルの喉元へと突き刺した

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