70. ページ21
.
「……」
事情聴取が終わり家に帰る前に相澤の顔を見に行こうかときたが
起きていたらどうしよう
どんな顔して合えばいいのかな
謝りたい
いろんな気持ちが引きづられながらドアの前でただ立っているだけだった
「まだ……校長先生とかもいる…よね…」
病室からわずかに聞こえる声に躊躇っていた手元をずっと引き帰ろうとため息をついた
ガラガラ
「「！？」」
いきなり開いた扉にビクッとなり恐る恐る後ろを向いた
「A……」
「消太……さん……」
「橘さん！」
両腕をがっちりと包帯で固定されながらしっかりと立ち校長やリカバリーガールと病室から出てきた相澤
お互い驚いた表情が見えたが不意に目をそらし校長の丁度いい位置まで屈んだ
「今回の件…完全に我々の不注意で橘さんを巻き込んでしまって本当に申し訳ありません」
「そんな！！私の方こそ相澤先生やオールマイト…それに13号さんにも怪我を負わせてしまって……」
お互い申し訳なさそうに頭を下げながらそう言った
「そ、それに……治癒の個性を持っているのに……何も……」
そうボソッというとその場にいた相澤とリカバリーガールの顔つきが険しくなった
「じ、じゃぁ私はこれで…っ！」
「橘さん！」
立ち上がり帰ろうとカバンを持った時また校長から声をかけられた
「あんまり責任を感じないでまた雄英に来てくれないかな？」
「えっ…でも…」
「雄英には僕が誘ったんだ！当たり前じゃないか！」
たった一言のその校長の言葉に思わず涙がこみ上げそうになったが抑え込んだ
「はい…っ！」
今出来る笑顔でそう答えまたお辞儀をし出口へと向かった
.
.
帰り道
相澤の怪我を思い出した
痛そうだったな
あんなにボロボロになって全力で戦ってた
自分は…？
「っ…」
自分の無力さに腹が立つ
自己犠牲のこんな個性でも少しでも怪我人を減らすことは出来たのではないか？
ヒーローでもない一般人だけど
なんで敵に捕まるの？
どうして敵は私を狙うの…？
いろんな感情がこみ上げた帰り道
静かに涙を流しまるで迷子になった子供のようにメソメソしながら歩いた
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 348人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
usagi(プロフ) - ユウさん» ユウさん！初めまして！いつも見ていただいてありがとうございます！毎日更新したいところですが亀更新ですみません(＞＜)ですが楽しみに待っていただいて本当に嬉しいです！今後とも読んでいただけると嬉しいです！ありがとうございます！ (2018年8月13日 23時) (
レス) id: f1af8bd20b (このIDを非表示/違反報告)
ユウ - はじめまして！いつも楽しく拝見させてもらってます！この作品大好きで毎日更新すれてるかチェックしてるくらい好きです！笑また次も楽しみです！頑張ってください！ (2018年8月7日 19時) (レス) id: 74ed180ca2 (このIDを非表示/違反報告)
usagi(プロフ) - メグミさん» メグミさん！はじめまして！読んでくださってありがとうございます(＞＜)完全妄想ワールド全開な気がしますが〜！嬉しいです！！これからも更新頑張っていきますので読んでいただけると嬉しいです！ (2018年5月25日 13時) (レス) id: f1af8bd20b (このIDを非表示/違反報告)
usagi(プロフ) - ジンさん» ジンさんはじめまして！なかなか更新出来ない中読んでくださってありがとうございます(＞＜)これからも更新頑張っていきますので読んでいただけると嬉しいです！ありがとうございます！！ (2018年5月25日 13時) (レス) id: f1af8bd20b (このIDを非表示/違反報告)
メグミ - この作品めちゃめちゃ面白いです！更新待ってます！頑張ってください！！ (2018年5月23日 19時) (レス) id: 98b5dd73cd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：usagi | 作成日時：2018年4月21日 8時
