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のんびり1日目 ページ2

桜が咲き始める頃



「主さん、お茶菓子を持ってきたよ。」


主の部屋に近侍の声が響く


『石切丸さん、ありがとうございます。』


石切丸さんの手には桜の練り切りがあった。


見るからに美味しそう……


作ったのは多分光忠さんと最近来てくれた小豆さんかなぁ…


「仕事は捗っているかい?」


『そうですね…あまり…捗ってないです。』


目の前にはほぼ白紙の書類たち……


さっきからやってるのに…私の仕事が遅いせいで全然進んでいない…


「主さん、大丈夫かい?」


石切丸さんの優しい笑顔が私に向けられる。


『全然大丈夫ですよ〜』


近侍だからと言って、甘えるわけにはいきません。

私のせいで石切丸さんの時間が取られるなど…!


「主さん」


『は、いっ……!』

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作者名:雪ミナト | 作成日時:2018年9月25日 2時

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