金髪くんが好きなんです！！！【我妻善逸】

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明彦「ちょっと待ってください」



「っ、明彦さん」




月影家から出たところで後ろから明彦さんに声をかけられる

悪いことしちゃったし、ちゃんと謝ろう




「結婚のことですが」



明彦「言わなくても大丈夫だよ」




そう言ってふわりと笑う明彦さん

優しい、、、こんな状況なのに、、、




明彦「月影家を通してではなくても結婚できるから安心してね」



「、、、え？」




何を、言ってるの？結婚？安心して？何が？


言われたことを理解が出来ずに固まっていたらぐっと腕を掴まれる




明彦「さぁ、家へ行こうか？婚約者ではなくなったけど、大丈夫。私"も"君のことが好きだよ」



「離してください！私には想い人がいるって言いましたよね！？」



明彦「？？？私の方が大切でしょう？」



「はぁ！？」





本当に理解が出来ない、なんで私が明彦さんのことを好きだと思っているの？



そしてぐいぐい腕を引っ張られて、怖い

その微笑みの裏の狂気じみた笑みを想像したら足がすくんで上手く力が入らない、、、



こんな人、普段だったら投げ飛ばすくらい造作もないのに！





「やめて、離して！！！」


明彦「強がらなくていいんだよ、さあ行こうか」


「やだ、やだ！善逸くん助けて！！！」







私の目から涙が溢れ出た時だった







善逸「Aちゃんに触るな」




体が後ろに引っ張られたかと思ったら善逸くんの腕の中で。


私の涙を指でそっと拭ってくれる




「善逸、くん、、、」


明彦「君は誰だい？その穢れた手で私のAさんに触れるなあぁぁぁぁ！」


善逸「はぁ？誰のAちゃんだって？」




善逸くんからぱちぱちと雷が弾けるような音がする




善逸「Aちゃんは、俺とその人、どっちが好きなの？」




にっこりと微笑みながら善逸くんは聞いてくる


そんなの、分かってて言わせてるでしょ。




「善逸くん。」

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