32匹 ページ38
すこぶる体調の悪い朝。
ベッドで丸まっていると、フロイドがベッドルームに入ってきた
フ「あ、起きたァ?」
布団越しに腰を摩ってくれるフロイド。
理由もなく涙が出て止まらない。
フ「よしよし…今日は一緒に休もうねぇ」
『ぅゔ…おなか……いたい……』
フ「お薬あるから飲みなぁ〜、俺ちょっとアズールに電話すんね」
『やだぁ……どっか行かないで……』
フ「行かねぇよお、ここで電話すっから大丈夫」
腰をさすりながらベッドの縁に座って電話をかけるフロイド。
頭痛は酷いし、吐き気と腹痛に腰痛。
フ「あ、アズールぅ?オレとフラーラ今日がっこー休むねぇ」
ア「何かあったんですか?」
フ「あ〜…アレ…んー女の子の?だから今日むりぃ」
ア「分かりました。先生方には僕のほうから伝えておきます。昼休みに痛み止めを持っていきますからフラーラを頼みましたよ」
フ「あ、まじぃ?ありがとお、んじゃあフラーラつらそーだから」
気持ち悪い……
フ「フラーラ、1回起きれる?」
フロイドに支えてもらって体を起こす。
フ「はい、お薬」
渡された薬と水で薬を飲む
フ「アズールたちが昼休み来てくれるってぇ」
ずっと大きな手で摩ってくれる。
フ「んー?アハ、寝みぃ?寝よっか」
そっと手を添えてゆっくり横にしてくれる。
フ「フラーラとゆっくりすんの何か久しぶりだねぇ今日はお家デート♡」
ゆるーくお腹に手を当てて一緒に寝転んだフロイド
『キュイ…』
フ「んふふ、なぁに?」
『キュぃ…キュッキュー』
フ「お家デートうれしーのぉ?楽んなったら映画みよおーね」
『キュ』
フ「んへへ、かぁいい〜ほら、眠いでしょ?寝よ?ちゃーんといてあげるから」
トントンと軽く寝かしつけてくれるフロイド…珊瑚の海で有名な子守唄も歌ってくれる。
フロイドに体を預けて擦り寄る
少しづつ楽になって来て、眠気が勝る。
とろーんとそのままフロイドの子守唄を聴きながら眠った。
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作者名:涼 | 作成日時:2022年9月8日 18時