気まぐれウツボとネコザメちゃん (ページ28)

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グリムちゃんはご飯を食べながら食リポをしてくれるし、ユウちゃんも美味しそうに食べてくれた。
そんな2人を見ながら私はメイクをしていく。

監「先輩は食べないんですか？」
『あとでフロイドたちと食堂で食べるのそれに、美味しそうに食べてくれるの見るの好きなのよね』
監「え、じゃあ私達のためにわざわざ？」
『あ、違うのよ？寮の共同キッチンでスープ作るのが日課なのよ、あったら誰か食べれるからそのついで』
監「本当に、お母さんみたいですね……」
『ほら、早く食べて用意しちゃいなさい』

メイクポーチを片付けて、紅茶を飲む。
今日は少し濃いめのアールグレイ。口の中にじんわり苦味が広がって美味しい。

監「先輩の腰細い！！え！？」
グ「うるさいぞ子分」
監「だって！私の方が背低いのにウエスト一緒！」

ベッドルームから聞こえる元気な声に釣られて、ベッドルームのドアにもたれ掛かってヴィル先輩の真似をして足を組む

『そんなに褒めないでちょうだいな。それよりサイズ合ってたみたいで良かったわ。丈少し詰めましょうか？』

監「え、え大丈夫です！膝丈ですし」
『えー？ちょっと長くない？』
グ「フラーラならどれぐらいになるんだ？」
『んー？そうね、膝の少し上かしら』

浮遊魔法で膝辺りまでスカートを上げる。

グ「こっちの方がイイんだゾ！」
『なら、詰めましょう』

魔法でスカートの裾を縫っていく。

監「わぁ……凄い、やっぱり綺麗」
グ「すげぇんだぞ！ドンドン縫われてくだゾ！」
『喜んでくれて良かったわ、さて、出来た！』
監「え！？もうですか！？」
『ええ、この手の魔法は得意なの、解けてたりしたらいつでも持ってきて、治すわ』
監「はい！！ありがとうございます！！」
グ「なんで、お前は履かないんだ？」
『ん？スカートだとフロイドと遊べないからよ動きづらいのよ……それに私はコッチの方が好きだし』

スっと左足を出す。ハイウエストのスラックスでスタイルがよく見えるし、何より傷跡を気にしなくていい

監「わぁぁ！モデルさんみたい！！あ！先輩の髪まとめてもいいですか！？」

ブローして整えただけの下ろしたままの髪をみて目をキラキラさせているユウちゃんに笑って『お願い』と言った。

ハイテンションで髪をいじるユウちゃん。
目を閉じて出来上がりを待つ。

監「できました！」

目を開けて、鏡をみると下の方で花のようにまとめられた髪。
何もつけなくて、華やかでとても気に入った。