流石にドン引き ページ31
「…俺は入る事は出来ない。」
小さな声で言うが静まりかえった空間ではハッキリと耳に届く。
すると突然立ち上がりパソコンが置いてある場所へ行くと紙袋を取り出した。
「これを何だか分かるか」
『…?』
中を覗くと無数のテープにディスク、それにSDカードが入っていた。
「ヒロトが持ってきた円堂が出ているサッカー試合のテープだ。
…今日中にダビングしろと頼まれている」
俺以上に真っ青な表情で溜め息と共に紙袋を置いた。
……マジかよ…写真のみならず動画まで…
佐久間と源田はどうやらヒロトの性格を知っているらしくドン引きしている。他の風丸、黄名子、フェイは普通に円堂の力量を見る為に用意した程度にしか思っていないだろう。
風介と晴矢はというと頭を抑えていた。…いくら別人とはいえ……うん…気持ちは分かるよ
「それに俺は今足を痛めている
…だから戦力にはならないだろう」
『え…!?』
何それ初耳
怪我をしてる素振りなんて…気付かなかった。
練習中、油断して足を捻ってしまったらしい。それを聞いてから改めて鬼道の足に目を向ける。言われてみれば歩き方が少し怪しい。
『…そっか…なんか無理言ってごめん』
「……「俺は」入れないと言っただけだぞ?」
『へぁ?』
頼みの綱が切れてしまった事に肩を落とし俯いていたが、鬼道の言葉に間抜けな声を出しながら顔を上げる。
鬼道は隣に座っていた佐久間と源田に目を向け自信満々に
「実力は申し分無いからな」
『い…いいの!?』
佐久間と源田は一度顔を見合わせると頷き、そして俺を見た。
「友人が困っていたら助けるのは当たり前だろ?」
「ゴールの方は任せておけ」
『佐久間…源田…!有難う…本当に有難う…!』
ソファから立ち、佐久間と源田に近付くと二人の手を握りながら頭を深く下げた。
すると二人は頭を上げてくれと優しく笑った。
「即席でチームを作るのは良いが、短期間で連携をとるのは厳しいぞ。どうする」
「それなら任せといてよ!
僕に考えがあるからさ」
「ほう…」
フェイが人差し指を立て、しかもウインク付きで鬼道の言葉に応えた。なんて可愛…じゃなくて考えってなんだろ。
…でもまあ、取り敢えず今は
ゆっくり息を吐き、鬼道を見た。
『鬼道』
「なんだ」
『信じてくれて…有難う』
「…ふっ…」
沢山、御礼を言わせて下さい。
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違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぽよ - 初めてハマった夢小説がたと嫌でした！恵美さん今どこで活動してるのか気になります。。お元気でいてくれてら嬉しいです！ (12月18日 22時) (
レス) @page1 id: fc77af10fa (このIDを非表示/違反報告)
にかお - この小説めっっっっちゃ懐かしい…もう更新はされない感じですか？？ (2023年2月25日 9時) (レス) id: dd7da01f9b (このIDを非表示/違反報告)
にゃふ(プロフ) - 続き楽しみです！更新頑張ってください! (2021年2月12日 7時) (レス) id: 2c9f18fc80 (このIDを非表示/違反報告)
なづき - もうこのメンバー最っっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ高ですね！更新が待ち遠しいです！！！！ (2020年9月2日 1時) (レス) id: 9a76fbbe31 (このIDを非表示/違反報告)
ふぇさん(プロフ) - 懐かしいなぁたと嫌。この作品がまだ現役で更新されてたころハマって、今でも数年おきに読み返しています。この作品があったお陰で自分は今でもイナイレ円堂天馬時代ファン…。自分が代わりに更新したいけど恵美さんほどのセンスがない。また更新されないかなぁ (2020年3月6日 21時) (レス) id: 9dccd00999 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恵美 | 作成日時：2013年10月18日 20時
