3、平和な彼ら ページ23
或る平和な執務室の話である。
或る日、一人の幹部補佐がおりました。
その幹部補佐は、姐さんの幹部補佐なのだが、中原幹部とも仲が良いらしい。
そして中原幹部なのだが、彼は昔から片思いしている人がいた。
『この書類中也さん所に宜しく。』
此の方、淡雪Aさんだ。
彼女は太宰幹部が抜けた後に中原幹部が拾ってきた、先刻も話した姐さんの幹部補佐である。
髪型は肩に当たるセミロングとショートの間で、瞳は淡い翠色の美人と云うより凛とした可愛らしい方だ。
然し、彼女も又思いを寄せている人がいた。
「……偶には自分で行ったら如何です。」
そう云うと、判りやすく顔を紅潮させた彼女。
すると顔を伏せながら云った。
『わ、私が行ったら中也さんに迷惑だものっ！』
そんな顔赤くして必死に云われても、説得力の欠片もない。
まぁ、迷惑と云えば迷惑か。
俺たちが中原幹部の惚れ気を訊かされるからな。
「あー、でも俺広津さんに呼ばれてるんで、行きますね。」
『なっ！何時もくそジジイって云ってるの私知ってるからね！？』
「！？そ、それは内密に……」
何で知ってるんですか。
広津さん、最近謎のゲームにはまってウザいんだよ。
「……じゃ、失礼しまーす。」
『あ、立原くんっ！』
ガタッと音を立て、椅子から立ち上がるAさん。
俺はクルッと背を向け、部屋からサッと出た。
そう、これは立原道造による、彼らの初々しい様子を届けるものである。
++++++
俺は執務室を後にし、姐さんの執務室に来ていた。
部屋には俺と姐さんの他に、広津さんと銀、樋口姐さんがいる。
芥川さんは、人虎を追うのに忙しいらしい。
「それで、道造、書類はちゃんとAに行かせたかえ？」
「はい、顔を赤くしたンで、云い分つけて逃げてきました。」
「「流石」」
目が全員マジだ…。
「…然し、彼奴等、付き合ったのならもっと顔を合わせれば善いのに。」
それはごもっともである。
何なら付き合う前の方が、二人は会っていただろう。
「まぁ、どちらかと云えばAさんが中原幹部から逃げてますからね。」
…と広津さん。
確かにAさん、最近は中原幹部を見ると樋口姐さんの後ろに隠れてしまう。
…つか何だこの集まり。
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博識のうさぎ(仮)(プロフ) - いちごーやさん» ありがとうございます！私も中也さんは好きなので書いてて楽しかったです！ (2018年5月14日 22時) (
レス) id: f6bf850175 (このIDを非表示/違反報告)
いちごーや(プロフ) - おもしろかったです！自分中也大好きなので嬉しいです (2018年5月14日 18時) (レス) id: 31569d9530 (このIDを非表示/違反報告)
博識のうさぎ(仮)(プロフ) - 紅奈さん» 太宰さんは謎が多いままですね……全部早めに解いていかないとです！大丈夫ですよ、伝わります！ (2018年5月14日 7時) (レス) id: e5b267ef9c (このIDを非表示/違反報告)
博識のうさぎ(仮)(プロフ) - ゆうゆ@かじゃらぶさん» ありがとうございます！こんな駄作応援していただけて嬉しいです！ (2018年5月14日 7時) (レス) id: e5b267ef9c (このIDを非表示/違反報告)
紅奈 - 文章がおかしいと言われたのでもう一度 太宰さんは中也さんと夢主ちゃんの両方が好きであってほしいという事です 何度もスミマセン (2018年5月13日 20時) (レス) id: c831905666 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：博識のうさぎ(仮)
| 作者ホームページ：
作成日時：2018年5月13日 10時
