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1話 ページ2

『ごめんなさい、え?冗談ですよね?』

「いや、本当だよ。
 私は本気だ、別に君をからかっている訳ではない」


割りと真面目な顔つきで話すから、此方も如何云う反応をしたらいいのか困る。

然し、何だろう、何故か違和感と云う違和感はないのだ。
それは勿論、同姓を好きになっている時点で違和感は大分あるが、今迄の彼等を振り返ると、其処まで大きな違和感は感じられない。


『…いや、でも、如何してそんないきなり………』


唐突過ぎる。

だって先刻公園でばったり会って、安定の如く心中に誘われ丁重にお断りした後、此処の喫茶店に誘拐されたのだ。
……あれ、良く良く考えたら仕組まれてた?


「……そろそろ云うべきかと」


コテンと首をかしげて云うが、カミングアウトの内容が衝撃的過ぎて、もう何が普通なのか分からなくなっています。


「…だって最近、中也が構ってくれないと思ったら、君と飲んでいるんだもの。
 これは少しまずいかな〜と思って、今日誘った」

『…待って下さい、貴方は何時から中也さんをそう云う目で?』


するとうーんと考え込んで、指を折っていく太宰さん。
1、2、3、4……結構前?


「…6年前かな?」

『大分と長い片想いお疲れ様です』


6年って……。
交際が長いカップル並みにあるんですが。


『何で早く告白しないんですか』

「してるんだよ?これでも」


如何云うこと?
すると神妙な顔つきで語り出した。


「いやね、毎日好きだよって云ったり、電子手紙で送ったり、電話で話したりするんだよ?
 でもさ、中也はさ、何時も



«……手前そろそろ末期が来たんじゃないか?おめでとう»



 …って云って流すのだよ」

『…………』


最初の方は莫迦なうざい恋人かと思ったら、中也さん結構鈍感で太宰さんが可哀想になってきた。

と云うか何で私仕事中に人の恋愛事情聞いてるんだろ。

2話→←序幕



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博識のうさぎ(仮)(プロフ) - いちごーやさん» ありがとうございます!私も中也さんは好きなので書いてて楽しかったです! (2018年5月14日 22時) (レス) id: f6bf850175 (このIDを非表示/違反報告)
いちごーや(プロフ) - おもしろかったです!自分中也大好きなので嬉しいです (2018年5月14日 18時) (レス) id: 31569d9530 (このIDを非表示/違反報告)
博識のうさぎ(仮)(プロフ) - 紅奈さん» 太宰さんは謎が多いままですね……全部早めに解いていかないとです!大丈夫ですよ、伝わります! (2018年5月14日 7時) (レス) id: e5b267ef9c (このIDを非表示/違反報告)
博識のうさぎ(仮)(プロフ) - ゆうゆ@かじゃらぶさん» ありがとうございます!こんな駄作応援していただけて嬉しいです! (2018年5月14日 7時) (レス) id: e5b267ef9c (このIDを非表示/違反報告)
紅奈 - 文章がおかしいと言われたのでもう一度 太宰さんは中也さんと夢主ちゃんの両方が好きであってほしいという事です 何度もスミマセン (2018年5月13日 20時) (レス) id: c831905666 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:博識のうさぎ(仮) | 作者ホームページ:   
作成日時:2018年5月13日 10時

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