ウ サ ギ のふりした オ オ カ ミ くん

ウサギ ？ オオカミ ？ -６ ページ6

・



「あんた 、 それやばいよ 。」




昼休み。

卵焼きの刺さったフォークを

わたしに向けるユナ。





「うん 。 分かってる 。

そんな若い男の子と同居なん … 」





「いや 、 分かってない。」






卵焼きを無理やり口に押し込まれる。







「ジョングクくん 、大学 1 年生 。

色々とお年頃の子が

よー分からん年上のお姉さんとシェアハウス。 」







「色々 … お年頃って … (小声)」








「あんたどうせ いつもの

ショートパンツ に 首元ゆるっゆるなTシャツ で

寝てたんでしょう ？ ！」








別にわたしはいつも通りに …








「そんな格好 だったら

そりゃあ ジョングクくんも 目逸らしますって。 」






「 … ジョングクくんは 、 そんな子じゃない 。 」






と、 信じたい 。



あんな純粋で好青年な子の





脳内が





変態細胞で





出来ているはずない ！ ！ ！









「じゃあなんで目逸らしたの ？ 」





「 … スッピンが 、 本当にブスだったから ？ 」





「あー 、 それも一理あるか 。 」





ひ、 酷い。

いくら友達だからって。


フォローくらいしてよ。泣









「とにかく 。

どんなに好青年だろうと 、 相手が仏でない限り


男 は 男 、 だ。」




トマトの刺さったフォークを

マイクがわりに力説するユナ 。






「いくらなんでも10代の子は … 」




そう 、 重罪なのだ 。



ましてや ジョングクくんなんて



" 天然記念物 " は保護する義務があります 。





・

ウサギ ？ オオカミ ？ -７→←ウサギ ？ オオカミ ？ -５

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す