ウ サ ギ のふりした オ オ カ ミ くん

ウサギ ？ オオカミ ？ -13 ページ13

・




あの日以来

やたらとジョングクくんを

意識してしまう自分がいる 。







あ 、 意識するって言っても

ジョングクくんとどうにかなりたいだとか

とって喰ってやろうとか (←)


そんな事はぜんぜん思っていないです 。








なぜ手を繋いできたのか

どんな顔して家まで歩いていたのか


ものすごく気になるな 、と 。








「ただいま 。 」




「お帰りなさい ！ 」





すでにテーブルには夕食が用意されてる 。

ソファに座ってたジョングクくんが

キッチンへ向かう 。




「準備するんで 、

Aさん着替えて来ちゃってください ！」





「うん 、 ありがとう 。」







今日も向かい合って食べる夕食 。





教授のヅラが絶妙にずれてて

講義に全然集中出来なかったとか




大学内に住みついてる猫と一緒に

日向ぼっこをしたとか






うさ耳生やして楽しそうに話す

ジョングクくん 。








変に意識してモヤモヤしてるのは

わたしだけか 。 チッ 。(←)









やはりジョングクくんも

あわよくば … とか考えてるの ？

そのために手繋いできたの ？






……… いや 、

ジョングクくんなら

女の子選び放題なわけだし

わざわざ

わたしを相手にする必要ないよな 。 汗








「 … Aさん 、

もしかして不味いですか … ？ 」






あ 、やば 。

相当眉間にしわ寄ってた ー 。

絶対般若みたいな顔になってたぁぁあ 。 泣



しかも料理が不味いとか

そんなんじゃない ！







「全然そんな事ないよ！美味しい ！

ごめんね 、 ちょっと考え事してて 。」







「それなら良いんですけど …

僕でよければいつでも力になるので

遠慮なく言ってください！ 」






そう言って

わたしからご飯へ視線を逸らす 。






すっごく真剣に 、

だけど少し自信なさげな表情 。







彼の表情に一瞬心臓が飛び跳ねた 。


なになになになに 。

ジョングクくんってそんな顔もするの ？

なんか 、 ずるい 。









「う 、 うん 。ありがとう 。」





・

ウサギ ？ オオカミ ？ -14→←ウサギ ？ オオカミ ？ -12

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す