ウ サ ギ のふりした オ オ カ ミ くん

ウサギ ？ オオカミ ？ -12 ページ12

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「 手 、 繋いで帰りましょう ？ 」






「 え 」



思考停止 。

唐突すぎてジョングクくんの言葉が

理解できないんですが 。




誰か通訳してください 。( ← )






「 …あっははは ー ！

もしかしてジョングクくんも

酔っ払ってる ？ 」






やっと状況を理解して出て来た言葉がこれ 。


自分って女子力低いなぁと

つくづく思い知らされる 。汗







「酔ってないですよ 。 笑

Aさんフラフラだし 、

どっか行っちゃいそうだから 。笑 」





「ぜ ー んぜんだいじょ ー ぶ ！

ひとりで歩けるもーん ！ 」





「あ 、 Aさん 待って 、 」





「 ？ ！ ？ ！ ？ ！ ？ ！」







振り返り視線を下げると



温かくて大きなジョングクくんの手が


わたしの手と重なる 。







「ふふ っ 。 全然ふらふら 。笑

ちゃんと僕について来てください 。」






ーーー キュンキュンキュンキュン





もう制御不能 。心臓がうるさい 。

一気に体温が上がる 。




これが吊り橋効果ってやつか ？



いや 、でもこれは

認めたくないけど



明らかに 胸キュン 。









「 ……… 了解 。」





繋がれた手をさらにキュッと握り

満足そうに微笑むジョングクくん 。







てか " 了解 " って なんだよ自分 。

もっと可愛い返事あったでしょう 。 泣






「さっきプリンも買ったんで

帰ったら食べましょう ！」




歩き出すジョングクくんに手をひかれ

半歩後ろを歩く 。







「え ！ ！ ！ わたしプリン大好き ！ ！ 」




「知ってます 。 笑」





「あれ 、 好きって言ったっけ ？ 」






「いつも冷蔵庫にプリン入ってるから

好きなんだな ー って思ってました 。笑」









… ジョングクくんってさ

漫画の中から出てきたのかな ？



それくらい完璧なんですけど 。









結局

家に着くまで手は繋がれたまま 。






この日 ジョングクくんの大きな背中越しに

見えた満月はとても眩しかった 。




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