検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:22,592 hit

7 ページ8

宇髄side

たまたま参加した合コンで
すげえかわいい奴を見つけた。

そいつは緊張してんのか少しばかり顔が強ばっていて
辺りをキョロキョロとしていた。

はじめて目が合った時、
俺は柄にもなくそいつに笑いかけた

ゆでダコみたいに頬を染めるもんだから
余計近づきたくなった。

合コンだし少しは話せるかと思っていたが
女どもが寄ってきて離れない
結局その場を動くことが出来ずにいた

ふと様子が気になってAのほうをみると

既に酔っているのかフラフラとしていた

隣にいた男が水に見せかけてグラスに焼酎を入れ
それをAに渡し、飲み飲むのが見えた

焼酎特有の焼けるような喉の熱さで顔を顰めたのが見える

無性に腹が立ち、周りにいた女の会話を遮り
俺はAの元へ向かった

「お前、さっきコイツに渡したの水じゃねぇだろ」

ドスを効かせた低い声で問えば
男が白状した
これ以上こいつに酒を飲ませるわけにもいかねぇよな

すげえフラフラしてるし

『あ、の…本当にありがとうございます』

そう言い、ふにゃりと笑顔を向けてきた
その笑顔が可愛くて思わず顔を手で覆った

「お前はもっと危機感を持て。」

しゅんとして、

「ごめんなさい。そうですね、私今日はもう帰ります…!」

好都合だとすぐにそう思った。
俺も帰ると言うと慌てだしたA。

どうやら俺がほかの女といい感じだと勘違いしているらしい、Aの耳元に口を近付け

「最初に見た時からお前だけが気になっていた」

Aは顔を真っ赤に染め、口をパクパクさせているのがどうしようもなく可愛かった。

家まで送ると言うと遠慮してか断ってきたが
俺だってここで引き下がるわけにも行かない

なんとか家まで送ることになったのはいいんだが
まさか同じマンションで隣の部屋だったとは…
こりゃ派手に驚かされた。

俺が勢いでAを抱きしめちまって
しかも無意識にもう少しこのままっつーわがままを
言っちまったわけだが、まさかの寝落ち。
勝手に鞄を漁るわけにもいかず自分ちに泊めることにした。

Aを横抱きして家に入る。
そんで寝室のベッドに寝かせたのだが

『…ぜ、ぜんいつ…』

まさか寝言で "男の名前" が出るなんてなぁ?

出会ったばかりだがどれくらいAが
気になっているかを改めて自覚した。

俺はこいつを好いている。
いわゆる一目惚れってやつだな。

そう自覚すればもう嫉妬心しかないわけで
起きたら "ぜんいつ" って奴についてよぉく聞いてやろう

8→←6



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (53 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
163人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 宇髄天元 , 愛され
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

花菊(プロフ) - こんにちは、とても面白かったです。(はやく続き読みたい・・・。)更新、頑張ってください!応援してます!! (2020年9月13日 18時) (レス) id: bb31b5d897 (このIDを非表示/違反報告)
宇佐美(プロフ) - ありがとうございます!本日更新できるようがんばります! (2019年10月28日 11時) (レス) id: 3bcdadf515 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 宇髄さん最推しなので、嬉しいです!応援しています!更新頑張ってください! (2019年10月27日 20時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
みつき - 続きが気になりますね。応援します。頑張って下さい! (2019年10月20日 23時) (レス) id: 07d3d3da7d (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:宇佐美 | 作成日時:2019年10月20日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。