名を付けるならなんと呼ぶ Ⅱ【ONEPIECE】 (ページ23)

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けど、ちゃんと言うべきことは言わなければならない。

「ありがとうございます。」

頭を深く下げる。
利用するだけだとか、馴れ合うなとか、情を抱くなとか、内心で色々考えてはいたけれど。だからと言って、礼を言わない理由にはならない。

「何度も言わせるな。礼を言われる様なことはしてねぇ」

「でも、……私1人では、捕らえられてる人達に怪我をさせず助けることも、この量の敵を一度に相手することも出来なかったと思います。」

このアジトに潜入したのがA1人だったら、情報を手に入れた時点で引き返していただろう。
相手の戦力も分からない所に単身突っ込むほどAは馬鹿じゃない。

「ローさんが居なかったら、あの人達は救えてなかった。
彼らを救うことに力を貸して下さり、ありがとうございます」

後日、ちゃんと体制を整えてアシュロフとパトーネが単独の所に勝負を仕掛ければ、この2人を狩るくらいAにもできたと思う。
闇の中での不意打ちならば、もっと容易に倒せる。
けどそれが出来たとして、あの子供達はもう商品として出荷された後だ。