名を付けるならなんと呼ぶ Ⅱ【ONEPIECE】 (ページ14)

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．ページ14

＿＿＿＿…

「この先に敵が居るので間違いないな？」

「多分……。今までで1番、人の気配が多くします。それに、……血の匂いも」

「そりゃ随分と正確性のありそうな情報だな」

いくぞ、となんの迷いもなく足を踏み出そうとしたローを、私はくい、と袖を引っ張って引き止めた。

私達はあの後、資料室をさらに調べ、この地下施設の地図を手に入れた。

勿論、私は何年も前＿＿＿＿私と兄が誘拐された時の取引リストや商品名簿も探して確認したけれど、そこにはAの名前も兄の名前もなかった。
そう簡単に見つかるなんて甘い考えは持っていない。けど、落胆は隠せなかった。

そうして私たちは、おそらくこの施設のボスであり1600万の賞金首でもある男、“アシュロフ”を捕まえる為に、そいつが居るであろう部屋の前まで来た、というところだ。

「ねぇ…………」

なんで、手を貸してくれるの。
そう聞きたかった。別にアシュロフを倒すメリットは、ローにとって無いだろう。

喉奥に引っかかった言葉を出すことが出来ずに、下唇を噛んだ私を、ローが振り返って見下ろす。

「気まぐれだ。深い意味なんて無い」

まるで私の考えてることなんて見透かしているかのようなローさんの台詞に、余計惨めな気持ちになる。

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アシュロフ懸賞金1600万
ドイツ語で「嫌な奴」

実は名付けがとても苦手です…。
一応、モブにも名付けてみました。