名を付けるならなんと呼ぶ【ONEPIECE】 (ページ42)

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「ここもハズレですね。賞金首もいないですし」

「昨日追ってた奴らは？」

「あれは多分隣町の人達です。賞金首だったので捕まえてついでに情報を何か吐いてくれないかなと思ったんですけど。」

「ま、今日はこれでお開きだな」

敵のアジトを後にし、並んで歩く。
想像通り、というか想像以上に敵自体はつまらない奴らだった。
それでも気分が些か良かったのは、Aの身のこなしが予想通り鮮やかで、ローの手を少しも煩わせなかったからだろう。

「明日は隣町のアジト全て回るぞ」

「え、隣町のアジトって、4つですよ？」

「あぁ、何か問題あるか」

Aは少しだけ間を空けて、
分かりました、そうしましょう。と承諾した。
彼女がなにを迷ったのかは気になったが、それ以上詮索するのは辞め、明日の集合場所と時間だけ決め別れる。

そういえば、Aは昼間も、一度に2つアジトを回ることを少し渋っていたな、と帰り道を歩きながら考える。
今日の身のこなしを見ても、能力からしても、どうにも、Aが手こずる姿が想像できない。

彼女の事については知らない事の方が多いが、
何かあるのだろうということだけは分かった。