名を付けるならなんと呼ぶ【ONEPIECE】 (ページ41)

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「この戦闘は避けられねぇよな」

「……確かに、これはしょうが無いですね」

躊躇いなく同時に飛び出した。
扉の前に立っていた見張り2人を一瞬で気絶させる。
俺は刀で頭を峰打ちし、Aは蹴りで相手の顎に正確に衝撃を与えていた。

やっぱり、何度観てもかなり、早い。
目の構造の話だ。暗闇の中で人は殆ど色を認識出来なくなる。暗闇の中でも、Aの瞳だけはハッキリと緋を主張していた。
おれがその目を見れるように、Aも世界がくっきりと見えているのだろう。

扉を蹴り開けると中には7.8人の海賊達がいて。「なんだ！」「侵入者か！」と騒ぎ出す。

Aは少し大袈裟に手配書をまとめた冊子をぱらぱらとめくり、「……いませんね」と呟いた。
間違いでは無いが、賞金稼ぎだという体で話を収めるつもりらしい。

「侵入者だ！始末しろ！」と、一番奥に居た男が叫んだのを皮切りに一斉に敵が斬りかかってくる。

……こうなったら多少の荒事はしても構わないだろうな。

ニヤリ、とほくそ笑む。
楽しくなってきた。

＿＿＿＿…

「んー、一応この人達も海賊みたいですが、その“ビジネス”についても“幹部”についても知っている様子は無さそうですね。」

「脅して聞いてみるか？」

「……いや、大した情報は出なさそうですから。」

あっさりと2つ目のアジトを制圧して、部屋の中を捜索したものの、詳しい情報は得られそうになかった。
確かに何やらビジネスの一端を手伝っていた痕跡はあるが、ただ荷の引渡しをしている程度だ。