放浪少女は今日も自由に海をいく【ONEPIECE】 (ページ10)

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たまに電話をかけてきて、ふらりとこうして帰ってくる。暫く一緒に航海しているかと思いきや、ひょんと消えて居なくなる。

それが彼女である。

「Aお前なぁ！帰ってくるなら！ちゃんとそう電話しろ！！」

「え、したじゃん」

「遅いわ！！！」

イッカクに飛びつかれてすりすりと頬ずりされているAは、悪びれずにごめんごめんと謝る。なんだその女子同士の戯れ合いは。天国なんか？間に挟まりたい。
…………では無く、全くもってAの反省の様子は無い。それどころか

「ローは？？ベポはーー？？」

のほほん、とした調子でゆらゆら揺れている。早く会いたい、と言わんばかりにきょろきょろしている。それならちゃんと連絡をいれてやれよ、とペンギンが米神に手を当てていた。頭痛持ちは大変だなぁ。

とはいえ、現在の状況を整理すると、完璧に船長にはなんの事前報告もなしにAは帰ってきたことになっている。どう考えても船長が怒らない訳等ない。まぁ連絡が事前にあった所で元々勝手に飛び出して行った分のお叱りがある筈なので、何方にせよバラされるのは目に見えてる。