放浪少女は今日も自由に海をいく【ONEPIECE】 (ページ6)

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急来する弾丸ページ6

シャチside

食堂の電話が鳴った。

と、俺がハクガンに知らせを受けたのは、
ペンギンと俺2人、島で買い出しを終わらせて帰ってきた夕方のことだった。
うっかり抱えていたそこそこ大きな荷物を取り落としそうになる。

「え、まじ！？あ、それ船長に知らせた！？？」

「いや、それが船長まだ帰ってきてなくて」

「あーー。」

なんでか昔から船長が居ない時に限って連絡が来るんだよな、とつい笑ってしまいそうになる。それにしても今回はハクガンしか居ない時にかかってくるなんてなぁ。ハクガンがこの船に乗ってからあの電話が鳴るのは初めてらしいから多分3ヶ月以上ぶりだと思う。相変わらずタイミングの良いのか悪いのか。なんてぼんやりと考えていたら、隣にいたペンギンも同じ事を考えていたらしい。半ば呆れ顔ではぁ、とため息を吐いているペンギンと目が合って、にやりと笑った。

「で？なんて言ってた？」

「なんか、『皆のいる島向かってる、夜には着く』と。それだけ」

「「はぁ！？！？！？」」

ペンギンと声が揃った。つい出てしまった大きな声に、ハクガンがびくりと肩を震わせる。
ちょうど帰ってきた船員が何人か集まってきてなんだなんだと寄ってくる。
食堂の電話が鳴ったとハクガンが言うと、「うそ！私も電話出たかった！ハクガンずるい！」と、どデカい声で叫びながらイッカクが走って寄ってくる。
これから帰ってくるって、と適当に伝えると、皆一様にわらわらと騒ぎ出す。