放浪少女は今日も自由に海をいく【ONEPIECE】 (ページ42)

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いいぞもっとやれとAのグラスにお酒を注ぐと、「わーい」と声を上げたAがそれを口に持っていき煽っ………

るかと思ったグラスは、Aの手を離れてAの頭上へと持ち上げられる。そして、

「あ、きゃぷてーーーーん！！！」
「あー、わたしのおさけ……」

我らがキャプテンが一気にグラスの中を飲み干した。豪快な飲みっぷりも男前！！！
Aがちみちみと飲み進めて、2.30分かけてようやく空にするグラスを一瞬にして飲み去ってしまったというのに、顔色一つ変えないキャプテンは「甘ぇ」とひとこと吐き捨てた。

「飲みすぎだシャチ。あと飲ませすぎ。Aがそろそろ限界超える」

言われておっとと思えば私かにAは無い足をばたつかせてベポの鼻ちょうちんをつついている。顔も真っ赤だった。ついAの話を聞くのが楽しすぎて俺も夢中になってしまっていた。

「迎えご苦労様っす！」
「Aよろしくお願いしマース！」
「ベポはここで寝かせておくんで！」

口々に船長に声をかける。Aの限界を見極めるのはいつもキャプテンで、こうやって直々のお迎えが来るのだ。キャプテンが居ないと実はこうは行かない。Aはある一定のキャパを突破すると、笑い上戸を超えて泣き出すのだ。こうなってしまうと手に負えない上、倒れるように寝るまで泣き続ける。そして二日酔いで翌日ダウンする。という流れ。そこそこ面倒臭いタイプの酒癖だ。