放浪少女は今日も自由に海をいく【ONEPIECE】 (ページ39)

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「ああいうとこあるんだよなー、馬鹿で放浪癖持ちのくせに」

「………」

「……やっぱ……Aって可愛いっすよね」

「…………当たり前だうちの子だぞ……」

「………良かったっすね、」

「……あぁ」

「一生着いてくって言ってますよ」

「………あぁ、」

「A、船長のこと大好きじゃないっすか」

俺は知っている。度々Aが放浪だと言って船を出ていく度に、帰ってこなかったらどうしよう、だとか、なにか不満があるんじゃないかとか、他に居場所を見つけてるんじゃないかとか、船長が悶々と悩んでいることを。

が、然しAは本当に自由なだけで、
自分で言うのもなんだが、あれはハートの海賊団(おれたち)のことが本当に大好きらしい。
そしてなにより、我らがキャプテンのことも。

Aの話を聞いていたほかのクルーもぎゃんぎゃん騒ぎながらのたうち回っている。

「うﾞちの子が天使ぃぃぃぃ」
「可愛い無理、一生守りたい、あの笑顔。」
「あんなの…あんなの可愛いに決まってんだろずりぃよぉ……」
「イッカクが！！呼吸！！してません！！」

うるせえな。気持ちは解る。
でも多分船長の方が重症だしなぁ。と隣をちらりと見る。

あんな幸せそうな笑顔で、『一生着いていくって決めている』だなんて、そりゃもう告白通り過ぎてプロポーズじゃん。と笑うしか無かった。

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みんなAちゃん大好きマン。