放浪少女は今日も自由に海をいく【ONEPIECE】 (ページ28)

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騒然としている私達の顔色なんてなんのその、サンジくんにサーブされたデザートをぱくりと口に入れたAは、「ん〜〜〜〜♡」と顔いっぱいに紅色を滲ませて柳眉を下げる。年頃の女の子らしい可愛い仕草。やっぱりどう見ても一人旅をしているというには頼りない。

「サンジさん！これ！とっても美味しいです！！」

「っは！あ、っ、かわっ、うﾞ」

いつもの発作でバタンと倒れたサンジくんに驚くことも無く

「倒れちゃいました」

「あぁ、持病だからほっとけ」

「良い医者紹介しましょうか？」

「そうしてやってくれ」

なんてゾロと会話している。一味の中で誰よりも警戒心が強く、基本的に他人と仲良くなることの無いゾロでさえこの調子。

自由人、裏表の無い小気味よい振る舞い、そしてこのマイペースさは、どこか既視感というか、親近感を感じさせられる。この感じは

「おっもしれーなぁおまえ！！！なぁA！おれの仲間になれよ！！」

ああ、どことなくルフィに似ているのか。と納得する。

「また始まったな…ルフィの『仲間になれ』攻撃」

「でもおれ、A良い奴だとおもうぞ！わたあめくれたし！」

「こうなったらルフィはしつけーからなぁ。厄介な事に。俺はかわい子ちゃんが増えるのは賛成♡」