放浪少女は今日も自由に海をいく【ONEPIECE】 (ページ18)

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「そう思うならもっと早く帰ってこい」

「流石に次からそうするよ」

「無断で出るな」

「はーい」

また、Aが花が咲いたようにふわりと、あの笑顔で。
それを見たのか、キャプテンはしばらく黙ったあと、はぁと溜息をひとつこぼす。

Aのその笑顔に1番弱いのは、キャプテンだ。

「………………よく帰った」

「うん、ただいま」

へにゃり、と笑った。

「可愛い」

「しっ、だまれシャチ」

「や、あの二人が」

「解ってる、でも黙れ」

こそこそとペンギンと話していたらまたキャプテンの眼光がぎらりと光った。アドバイス通り余計な話は辞めて、Aを見上げる

「でもま、おかえり。A！」

「へへ、うん！ただいまみんな〜！」

なんだかんだ言って、俺も、他のメンバーも、船長も。
Aの笑顔をまた見れたことが嬉しくない訳ないのだ。

俺に続いて他の船員達も口々におかえりー、とAに声をかける。
本当は会ってすぐ、最初に言うべきなのかもしれないが、何となく、皆の中で最初にAをおかえりと迎えるのはキャプテンだろう、というのは暗黙の了解だった。

「っしゃーじゃあキャプテン！！いいっすか！」

「…あぁ、許す、今日は宴だ」

「「アイ･サー！キャプテン！！！」」

久しぶに全員が揃っての宴が、始まった。