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「“Room”」
ガキィン！という甲高い金属音。閃光かと思うような速さでAは首と胴が切り離された。
それでも尚、Aは「わはは、くびちょんぱ〜」なんて笑っている。あれは本当にキャプテンの精神を逆撫でするプロなのかもしれない。
「お前は……」
以下キャプテンの愛の言葉……基、お叱りの言葉であるので、読むのが面倒な方は割愛していただいて全く構わない。
これも最早、名物とすら言える。
「A……お前はいい加減勝手に放浪するその癖を治せと何度も何度も俺は言っていた筈だが。今回はなんだ？書き置きひとつで出ていきやがって、行先の説明をすれば出ていってもいいと思ってんのかおめぇはよ、第一何が新しいエンジン構造だ。そんなのここで作れ。材料は言えば調達するだろうが。なんの為に工作室を兼ねたてめぇの個人的な部屋を作ってやったと思ってるんだ？あぁ？それにてめぇが出ていった日の前日、お前飄々と次の日の夕食の話までしてたよなぁ、あんな普通に過ごしておいて、ぽんと思いつきだけでふらっと出ていった、って言うんじゃないだろうなぁおい。てめぇが勝手に出ていかないように浮上中は足をバラしておいてやっても良いんだぞ。しかもここはグランドラインだ。ふらっと1人で出ていって海王類にでも食べられたらどうする女ひとりの癖にこの楽観的クソポジティブ馬鹿が。その上半年間帰宅無し。3ヶ月以上連絡のひとつも無しだ。お前に何のためにあの電伝虫を作らせたと思ってる。物の、意味を、理解してちゃんと使え。猿でも出来るぞクソボケが。お前の心臓が止まってねぇか逐一チェックすることでしか安否確認が出来ねぇこっちの事を考えやがれ。俺が100万歩譲って出ていくなら1週間前には必ず報告しろと言った側からすぐこれだ。あとせめて１ヶ月に1回は帰ってこい。放浪は1ヶ月までだ。それ以上は絶対！！断じて！！！許さん！！！！！！！」
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作者名：幸せうさぎ | 作成日時：2023年2月9日 0時
