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100%愛で出来ているそれ ページ12

「はいこれイッカクへのお土産!」

「うそなにー?え、まって!?めっちゃ綺麗…」

「でしょ!珍しい紫の翡翠なの!割れにくいし傷付きにくいんだよー」

「さっすが!ハイセンス!」

きゃっきゃと盛り上がる女子2人。こうも女の子らしい姿は、2人揃わないとなかなか見れない様子である。可愛い。



黒コゲになった水陸両用四輪車(『泳げるよんくん3号』絶妙にダサい命名はA)と水上ジェットを引き上げ、その中からいそいそと嬉しそうに荷物を取り出したAは、さっそくと各船員にお土産配り大会を開き出した。

「ほいこれはシャチのねー!」

にぱ、と笑顔で俺の元へと寄ってくる。出ていくのも気分であれば帰ってくるのも気分無くせに、大抵Aはちゃんと全員分のお土産を用意している。
以前『まめだなぁ』と零すと、『これ皆が喜びそうだな、って思うとつい欲しくなるの!買い出すとキリがないから、毎回1人1個、最初に見つけたものだけって決めてるの!』と笑っていた。

本当にもう、こういうとこ!!こういうとこがあるからね!怒りきれないんですよ!!!もう!!!


今回俺に渡されたのは超強化ガラスで出来たサングラス。

「なんとおどろけ!実はこれ、超薄いレンズを2枚重ねて空いた空間にガラスとは別の成分が挟まれていてそれが画期的なの。絶妙な比率で層を重ねることによって、入射した光……」

嬉しそうにサングラスについての何か機能を語っている。かなり興奮しているAの様子を見るに

「それってつまり……。超ヤヴァイって……コト!?」

「そう!!!なの!!流石シャチ!!」

ばちこん、というウインク。あ、可愛い。Aの言う原理は何一つ解っていないが、Aの扱いは何となく分かっている。

「で、何が出来んの」

「暗闇で自動的に夜目モードになる。肉眼よりよく見える筈だよ」

わお、ほんとに超ヤヴァイじゃん。


わいわいと盛り上がる甲板。酒も食べ物も綺麗なドレスの女も無いのにもう宴状態だった。


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泳げるよんくん。泳げる+四駆+君です。ダサい。
ちなみにデザインはめっちゃかっこいい。
ハイセンス。

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作者名:幸せうさぎ | 作成日時:2023年2月9日 0時

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