放浪少女は今日も自由に海をいく【ONEPIECE】 (ページ11)

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「うそ！ロー怒ってる！？え！？バラされるかな？」

「怒られない訳ないだろ……」

「だな、磔確定だぞA」

「えーー、半日晒されるかなぁ」

「バカ、考えるなら何日か、だろ」

相変わらず呑気に、まぁいいや、と。飄々としている。キャプテンに凄まれても一切怯まないのはこれまで見てきた人間の中でもAくらいだ。

「んー、でも早く会いたいなぁ」

へにゃり、と笑ったAのこの笑顔に、ペンギンのはぁ、というため息が聞こえた。
俺たちは昔から本っ当に弱い。こうしてAが笑うと、どうしたってつられてしまって、こう、心の中にぽんとマヌケな音を立てて花が咲いたみたいな、そんな気持ちにさせられるのだ。

「あーもう、一緒に叱られてやるから、ちゃんと謝れよ」

「うん！謝りはする！シャチありがとう〜！！」

この笑顔に叶わないからほとほと困ってしまうのだ。

「反省はしろよ」

「あぅ」

ぽこん、とペンギンがAの頭に軽いチョップをいれた。