#25 Firebrick ページ32
まるっと1年ぶりに訪れた、エースと出会った無人島の岬。
元の世界に戻ってしまうことをきらっているのか、ここに来ること自体をずっとエースが渋っていたから、来るのが随分と久しぶりになってしまった。
「……エース、これ…」
「あぁ、この島の名物らしい。何故かは知らないけどこの島でしか見れない花なんだとさ。」
久しぶりに訪れたその島は、青々とした緑に覆われてはおらず、一面に黄色く明るい花を咲かせていて、私はその光景に言葉を奪われた。
なんで私は、この世界に来れたんだろう。
それは、こうしてエースのいる世界と、自分の世界を行ったり来たりすることを初めてから、ずっとずっと思っていた疑問だった。
世界を行き来していたあの当時も疑問には思っていたけれど、もしその原因を知ってしまえば、ふわりと曖昧で優しい、夢みたいな時間が終わってしまうんじゃないか、って。
そう思って、ずっとずっと触れないようにしていたのを覚えている。
それなのに、その一面に咲く＿＿＿＿金色にすら感じる、鮮やかなジョンブリアンに視界が塗り潰された時、
何故なのか分からないけれど、唐突に理解してしまった。
太陽に向かって花弁を大きく延ばしている子達の中、所々に見えるまだ開ききっていない蕾。
この蕾の形、これは。
＿＿＿＿嘗て自分が育てていたあの花と、全く同じだ。
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あゆ(プロフ) - エースと恋に落ちる作品もう一作みたいです;; (2023年2月9日 15時) (
レス) @page38 id: d18f4b6c2a (このIDを非表示/違反報告)
幸せうさぎ(プロフ) - chiさん» コメントありがとうございます！なんとか完結まで持っていけて良かったです…！最後の更新に時間がかかったにも関わらず、見ていただきありがとうございました！！ (2023年2月9日 9時) (レス) id: b10acb6a2f (このIDを非表示/違反報告)
chi(プロフ) - なけた( ´:ω:` )おつかれさまでした (2023年2月6日 18時) (レス) @page37 id: 6cc6324467 (このIDを非表示/違反報告)
幸せうさぎ(プロフ) - ベルモットさん» ベルモットさん。眠り姫シリーズも読んでくださってるんですね…！嬉しいコメント本当にありがとうございます！ (2023年2月6日 18時) (レス) id: b10acb6a2f (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 眠り姫シリーズから読み始めました。引き続きこの夢小説に行きつきました。シリーズを通し一貫して雰囲気や伝えたいことが似ている部分もあって安心感があります。 (2023年1月30日 11時) (レス) id: 9942db35dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：幸せうさぎ | 作成日時：2023年1月28日 21時
