ｵﾏｹ2 ページ15
「ちょっと貸して」
Aちゃんからライターを受け取り慣れた手つきで火をつける。と、Aちゃんがおぉ、と短く感嘆の声を漏らした。
「結構一気に回さないと火がつかない」
「……すごい、かっこいいねサンジ」
「惚れそう？」
「うん、大人って感じ、憧れちゃう」
「っえ」
こういう言葉遣い、言葉選びをする女の子が身近に居ないせいで一々ドキドキしてしまう。もうほぼ反射的にバタンと床に倒れ込むと、「えっ、大丈夫？」なんて本気で心配された。天使なんだと……思う……。
何回か挑戦した後、Aちゃんは漸く3回に1回くらいは着火出来るようになったらしく、嬉しそうに「みて！」と俺の真似をする。そういう時に限ってタイミング悪く美味く火がつかないから、「あぁ……」と項垂れていた。
それで、？と首を傾げてくるAちゃん。うっかりライターと奮闘するAちゃんに見蕩れていて、そうだ、煙草の付け方だっけ、と、思い出す
「サンジは口にくわえて火をつけるけど、ライターって片手でも付けられるんだから、こうやって着けちゃいけないの？」
片手に煙草を持つジェスチャー、もう片手にライターを持ったAちゃんが聞いてくる。
「あぁ、それだと火がつかねぇから、口にくわえて空気を吸いながら、」
やって見せた方が早いか、とAちゃんにひと言断りを入れて煙草を口に咥えた。すると、Aちゃんは「へぇー」なんて声を上げながら、さも当たり前のようにライターを持ち直して、俺の前へと差し出す。
その手つきで、ライターを俺に返そうとしているのではなく、俺の煙草に火を付けようとしているのだと気付いて、思わず思考停止した。
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幸せうさぎ(プロフ) - ゆきのさん» 今でもこんなふうに読んでコメントくださる方がいるんだなと思って本当に嬉しかったです！ゆきのさんありがとうございます。一生拙い文ですがちみちみ続き書いているので機会あれば読んでいただけると幸いです…(;_;) (9月2日 12時) (
レス) id: b10acb6a2f (このIDを非表示/違反報告)
幸せうさぎ(プロフ) - 唄さん» お返事遅くなり申し訳ありません！！嬉しいお言葉ありがとうございます…！！ (9月2日 12時) (レス) id: b10acb6a2f (このIDを非表示/違反報告)
ゆきの(プロフ) - はあーーこの作品めちゃくちゃ好きです（ ; ; ）ここからどうなるのか気になりすぎてます、いつか更新再開して頂けるのを楽しみに待ってます！ (8月21日 23時) (レス) @page16 id: 0f8f6ed9fd (このIDを非表示/違反報告)
唄(プロフ) - すきです (2023年3月22日 0時) (レス) @page16 id: 6d3dc00f60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：幸せうさぎ | 作者ホームページ：https://nanos.jp/usa0212/
作成日時：2023年2月11日 22時
