【ONEPIECE】吸血鬼は死の外科医に拾われる【リメイク前版】 (ページ1)

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「俺がテメェを飼ってやるよ」

「……へ、」

「分かんねぇのか。いつ野垂れ死ぬかも分かんねぇお前を飼ってやろうって言ってんだ。
俺なら、お前に安定して血(エサ)をやれるからな」

荒い呼吸を繰り返すAは、血が足りないせいだろう。俺がたいして力を入れなくても簡単に制圧出来てしまうほど、弱い力で身じろぐ。

大した抵抗にもならないその行為は、無性に加虐心を煽るだけだ。

「……食事くらい、…っはぁ、…自分で、確保できます」

「ほぅ？……ソレが出来ねぇから今こんなみっともない姿で泣いてんじゃねぇのか？」

「っ！ちが、……ちがいます、っふ、う、泣いてない、っです、」

強がってはいるが、Aの瞳からはぽろぽろと涙が零れ落ちている。

嗚呼、本当に可哀想だ。可哀想で、可愛い。

「言っとくがこれ以上の高待遇は他にねぇぞ？」

「……ぅ、うぅ、っひ、ぐ」

「……安定した食事(エサ)の提供。
それに活動を制限される時間帯は飼い主に守って貰える。
……そうだな、あとは」

Aを押さえ込んでいる片手はそのままに、
自分のもう片方の手首に、自ら噛み付いた。

「……俺自身の血(オヤツ)もつけてやるよ」

噛みちぎった手首から、ぽたぽたと血が滴り落ちる。