君との合言葉は (ページ39)

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「A、おいで」

「……え」

　Aは戸惑ったように視線を彷徨わせるが、中川がもう一度「おいで」と言うと、素直に中川の方に歩いて行く。そしてそのまま手を引っ張ってサロンの方へ連れて行かれた。

「そーいちになんかされた？」

「いや、なんもされてないっす」

「なんでぎゅーってしとった？」

「……あいつがしたいって言ったから」

「同意の上やったんやな？」

　フルーツを目の前に置かれ、Aは尋問されているような気持ちになった。

「A、答えて」

「……」

　Aは何も言わずにフルーツを頬張る。そして中川が次の質問をしようとした時、ドアが開いて由伸が入ってきた。

「あ、」

「……なにしてんすか？」

　2人の異様な空気に驚いたのか、由伸は恐る恐る近づいてくるとそう聞いた。すると中川はAの肩に手を置いて言う。

「Aがそーいちに襲われとったから助けただけや」

「襲われてはない」

「じゃあなんで抱きついてたん？なんで手繋いでたん？なあ、A」

「いや、それは……」

「とりあえずそーいちと説教な。A、おいで」

「え？」

　中川はそう言うと、Aの手を引いてサロンから出ていった。

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短編何がいいですかね……？ﾛｯﾃのファン感で着ぐるみ被せられてゲスト出演する英ちゃんとか…？