ep2-1 -宮崎キャンプ初日夜- ページ8
挨拶回りと軽いメニューをこなした宮崎キャンプ初日が終わり、明日からは本格的な練習が始まる。
「部屋割りは〜っと、あ、タクの隣やん」
荷物を持って部屋へ向かう。タクとはチームの遠征やキャンプなどで何度か部屋が隣同士になったことがあるので安心できる。荷解きをしてタクの部屋へ行こうと思って廊下に出ると、Aのもう1人のお隣さんが顔を出したところだった。
「っと……確か、宇田川くん？」
「え、あ、はい……」
「でか、ピッチャーやんな？オリックスの」
「はい……」
「へー、若いのにすごいなあ」
「いや、俺は全然……」
なんだか少しバリアを張られている気がする。人見知りなのだろうか、それともAがグイグイ行きすぎているだけだからだろうか、いや、違う。自己紹介をしていなかった。
「……めっちゃごめん。俺誰やねんって感じやな。阪神タイガースの成吉Aです。ナルでもAでも好きに呼んでな、大体ナルちゃんって呼ばれてるわ(笑)」
そういうと宇田川くんは少しだけ笑ってくれた。
「あ、やっと笑ってくれた」
「え、いや、ナルちゃんって可愛いニックネームだなって思って」
「やろ？俺可愛い系で行こうと思ってんねん」
巷で流行っているらしいあざとい(？)ポーズをしてみる。
「え……」
「嘘。ごめん、嘘やから、引かんといて」
流石にアラサーのおじさんがすることではなかったと反省する。タイガースでは何も言われていなかったのだが、それはみんなが優しかったからだろう。特にいつもニコニコしてくれている我らが選手会長ことチカやテルにだいぶ気を使わせていたのではないかとAは思った。
「いや、引いてはないんですけど……」
「ごめんなあ、困らして。あ、インスタとかやってる？交換しよや」
「あっはい、これ……」
「へー、下の名前ゆうきって言うんや。いい名前やな」
「ありがとうございます。Aさんのもいい名前ですよ」
「ありがと」
そう言って宇田川くんと別れたところで後ろから誰かに服の裾を引っ張られる。後ろを振り返ったらタクが立っていた。少し不機嫌そうだ。
「タク？どしたん？まだ晩ごはんまで時間あるけど」
「……」
「あ、わかった。寂しかったん？(笑)俺が部屋にいつまでたっても来やんから」
「違いますけど、いや、違うことはないけど……」
「うーん……散歩でもいく？」
「行きます」
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てるてる坊主(プロフ) - ザキさん最高ｗ更新待ってます！ (7月27日 14時) (
レス) @page46 id: 7989449218 (このIDを非表示/違反報告)
えど(プロフ) - 雰囲気すごく好きです！頑張ってください！ (7月17日 3時) (レス) id: 67d2f217ce (このIDを非表示/違反報告)
てるてる坊主 - 中野君です！返信ありがとうございます！ (7月15日 15時) (レス) id: 7989449218 (このIDを非表示/違反報告)
usa(プロフ) - てるてる坊主さん» ありがとうございます！！！もしよければその推しさんのお名前を教えてくださらないでしょうか…！短編とかのネタにしたいです！ (7月15日 14時) (レス) id: 15f5f97ad6 (このIDを非表示/違反報告)
てるてる坊主 - 初コメ失礼します。僕の推しが出ててびっくりしてるうえに尊いです。これからも頑張ってください！応援しています！ (7月15日 12時) (レス) id: 7989449218 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：usa | 作成日時：2023年7月5日 12時
