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少し歩くと、マットを地面に引いてストレッチをしている人がいた。ストレッチの仕方からして他の投手たちと違う。もしかして、いや、彼しかいない。Aは意を決して話しかけることにした。
「あの、ダルビッシュ……さんですか?」
「うん、そやで。もしかして成吉Aくん?」
 自分なんかの名前を覚えてもらっているとは思わなかったので、返事をするのが遅れる。
「っ、あ、はい!そうです!」
「よろしくなー、あ、後で球見せてー。ある程度は映像で見てたけど、実際に見るんは違うし」
「あ、はい、分かりました!」
 自分より落ち着いた雰囲気で喋る人だと思った。さすがメジャーリーガーという感じである。
「あと、ナルって呼んでいい?」
「もちろんです!俺もダルさんって呼ばしてもらっていいですか?」
「ええよー、ほら、挨拶回り残ってるんやろ?行っといでや」
「ありがとうございます!失礼しました!」
 Aはペコリとお辞儀をして、その場を去った。
「うーわ、めっちゃ緊張した」
 Aの心臓はまだバクバクと大きな音を立てている。
「なんやねん、あの人、かっこよすぎるやろ」
 Aは1人呟いた。
 その後、ヤクルト御一行などにも挨拶し、哲人さんに捕まりかけたがなんとか抜け出せた。ちなみに佐々木くんと宮城くんは微笑ましげに眺めていて、助けてはくれなかった。
 若干疲れてきたのでゆっくり歩いていると、こちら側に歩いてくる人を見つけた。
「あ、牧さん」
「宮城くん、知ってんの?」
「有名なんで」
「確かに」
 AはSNSでよく牧が「デスターシャ」をする様子を見ていて、すっかりそれにハマっていた。
「牧くーん!デスターシャやって!あれめっちゃ好きやねん!」
「うお、ナルさんか……いっすよ!デスターシャっ」
 牧にあった瞬間にはしゃぐAを見て、牧たちは思わず笑ってしまう。
「ナルさんほんとこれ好きっすよねー」
「マジでこれおもろいなー、牧くん阪神に移籍せえへん?」
「考えときます(笑)」
 練習後、AのInstagramには牧と一緒にデスターシャするAが投稿されていた。
 

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設定タグ:男主 , 中野拓夢 , 侍ジャパン   
作品ジャンル:恋愛
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てるてる坊主(プロフ) - ザキさん最高w更新待ってます! (7月27日 14時) (レス) @page46 id: 7989449218 (このIDを非表示/違反報告)
えど(プロフ) - 雰囲気すごく好きです!頑張ってください! (7月17日 3時) (レス) id: 67d2f217ce (このIDを非表示/違反報告)
てるてる坊主 - 中野君です!返信ありがとうございます! (7月15日 15時) (レス) id: 7989449218 (このIDを非表示/違反報告)
usa(プロフ) - てるてる坊主さん» ありがとうございます!!!もしよければその推しさんのお名前を教えてくださらないでしょうか…!短編とかのネタにしたいです! (7月15日 14時) (レス) id: 15f5f97ad6 (このIDを非表示/違反報告)
てるてる坊主 - 初コメ失礼します。僕の推しが出ててびっくりしてるうえに尊いです。これからも頑張ってください!応援しています! (7月15日 12時) (レス) id: 7989449218 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:usa | 作成日時:2023年7月5日 12時

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