ep7-韓国戦- ページ33
いよいよAの復帰戦である韓国戦の開幕が近づいてくる。一番にスタジアムへと乗り込んだAは、ウォームアップをこなしていた。壁に背をつけてぺたんと前に倒れる。そのあとは両足をぐっと押しながらコンディション確認。
「ふぅっ……」
次はマットを床にしいて下半身のストレッチ。仰向けになって少し体を浮かす。半ブリッジみたいな感じだ。
そこから腰を捻る。少しユニフォームが捲れてお腹が寒いがそこは我慢する。
「は、っ、ふぅっ」
なぜかカメラがこっちに近寄ってきている。どうせ撮るならバッティング練習中の翔平を撮ればいいのに。
カメラマンの人に聞くとどうやら今撮っている映像は映画になったりテレビに流されたりするらしい。
「へぇー……」
そう言いながら体勢を変えてバッティングの練習スペースの方向を見る。すると順番待ちをしているタクと目線がバッチリ合った。タクのことだからAがストレッチしているところから見ていたのだろう。地面に転がってある長い棒を取って槍みたいに構える。
今朝のこともあるのでそれも加えてシュッと突き出して威嚇すれば、タクは顔を逸らせた。こっちを見ながら牧とかに何かを言った後、牧が同じようにやり返してきたのでおそらくいじってきているのだろう。
「あいつほんま……」
バッティング練習を終えた翔平もこちらに気付いて手を振ってくる。Aは再び棒をヤーと突いて応える。すると翔平は大爆笑して一平さんにも教えていた。ふと横を見ると宮城くんが同じように棒を持ってヤーと突いている。
「なにしてんの？」
「俺もナルさんみたいにヤーってやりたかったんで」
「……そっか」
そう答えて再びストレッチを再開する。宮城くんと一緒にしていると、人が集まり始めているスタンドの方から歓声が聞こえてきた。
「なるよしせんしゅー！」
小さい子からの声援にひらひらと手を振る。
「がんばってくださーい！」
「ありがとー！おにーさん頑張るなー！」
そう返すとさらに大きな声が返ってきた。やっぱり子どもは元気があって可愛いと思う。それと同じくらい黄色い歓声が飛んでいるのも聞こえてきた。
「人気やな、宮城くん」
「いやいや、ナルさんの方が人気でしょ。ほら、聞いてみてください」
耳をすませてみるが、自分を呼ぶ声はあまり聞こえないように思える。
「？」
聞こえないやんと言うふうに宮城くんにジェッシャーする。そうすると宮城くんがサラッと一言。
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てるてる坊主(プロフ) - ザキさん最高ｗ更新待ってます！ (7月27日 14時) (
レス) @page46 id: 7989449218 (このIDを非表示/違反報告)
えど(プロフ) - 雰囲気すごく好きです！頑張ってください！ (7月17日 3時) (レス) id: 67d2f217ce (このIDを非表示/違反報告)
てるてる坊主 - 中野君です！返信ありがとうございます！ (7月15日 15時) (レス) id: 7989449218 (このIDを非表示/違反報告)
usa(プロフ) - てるてる坊主さん» ありがとうございます！！！もしよければその推しさんのお名前を教えてくださらないでしょうか…！短編とかのネタにしたいです！ (7月15日 14時) (レス) id: 15f5f97ad6 (このIDを非表示/違反報告)
てるてる坊主 - 初コメ失礼します。僕の推しが出ててびっくりしてるうえに尊いです。これからも頑張ってください！応援しています！ (7月15日 12時) (レス) id: 7989449218 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：usa | 作成日時：2023年7月5日 12時
