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「ちょっ、あかん、someone is there!(誰かおるからっ!)」
「It doesn’t matter. (どうでもいいでしょ)」
「よくない!」
そういうと同時に物陰からスマホを構えた由伸が押し出されるようにして姿を現した。
「ちょ、宮城」
「なるほど、宮城くんもおるねんな」
Aはため息をつく。
「たっちゃん、とりあえず離してや」
「Oh, right.」
そう言うとすぐに腰に回った手が離れていった。
「え、いつから見てたん?」
恐る恐るというふうにAが聞くと、由伸は気まずそうに答えた。
「いや……なんか怪しいなって思って後つけたらこうなって」
「ほーん……まぁええわ。とりあえずその動画消して」
「えー……でも」
「ええから」
渋る由伸の手からスマホを奪い取る。
「あっ、ちょ」
「はいー削除ー」
「あー……マジかー……」
「これでええやろ?」
「せっかくストーリーあげようって思ったのに」
「そんな真似されてたまるか。で、宮城くんはどうしたん?」
「あー……えーと……これ、ナルさんに差し入れって思って……コンビニで買ってきたんですけど……部屋の前いなくて、戻ってくるまで待ってました」
そう言いながら差し出されたビニール袋にはAが好きなお菓子がたくさん入っていた。
「わざわざ買いに行ってくれたん?ありがとうな〜」
そう言いながら宮城くんの頭をわしゃわしゃとかき混ぜる。朗希がいないから触り放題だ。そう思っていると、由伸から視線が飛んでくる。朗希に続いて由伸もかよと思いながら渋々手を離すと、今度はたっちゃんに頭を撫でられた。なんだこの空間は。
「じゃあ、帰りますね」
そう言って2人は帰って行った。Aはたっちゃんの方を見て手を握る。
「たっちゃん、ありがと、Goodnight」
「Bye, Naruchan.(おやすみ、ナルちゃん)」
そう言ってたっちゃんは部屋へ帰って行った。
Aは自分の部屋に戻ってベッドに寝転がってそのまま眠りについた。
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てるてる坊主(プロフ) - ザキさん最高w更新待ってます! (7月27日 14時) (レス) @page46 id: 7989449218 (このIDを非表示/違反報告)
えど(プロフ) - 雰囲気すごく好きです!頑張ってください! (7月17日 3時) (レス) id: 67d2f217ce (このIDを非表示/違反報告)
てるてる坊主 - 中野君です!返信ありがとうございます! (7月15日 15時) (レス) id: 7989449218 (このIDを非表示/違反報告)
usa(プロフ) - てるてる坊主さん» ありがとうございます!!!もしよければその推しさんのお名前を教えてくださらないでしょうか…!短編とかのネタにしたいです! (7月15日 14時) (レス) id: 15f5f97ad6 (このIDを非表示/違反報告)
てるてる坊主 - 初コメ失礼します。僕の推しが出ててびっくりしてるうえに尊いです。これからも頑張ってください!応援しています! (7月15日 12時) (レス) id: 7989449218 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:usa | 作成日時:2023年7月5日 12時