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こちらを見ている卓三はあの時と同じ目をしていた。バラバラになったパズルのピースのような何かが流れていく。
あの時ってなんだ？どの時だっけ？と自問自答しているうちに、Aのグラスになみなみとビールが注がれていった。飲まないわけにはいかないと思って飲み干そうとしたその時、Aの手からグラスが奪われて、代わりにウーロン茶の入ったコップを持たされる。
「んく、んく……ぷは……Aくん、ダメって言ったじゃないですか」
「タク」
「はい」
「あり、がと」
「いいんですよ。大城さん、ビールありがとうございます」
「んー？、あ、そういや昔ナルちゃんが酔っ払った時の動画見る？」
そう卓三が言った瞬間、周りにいたチームメイトたちが一気に寄ってきた。
「なんでくるん？」
「酔っ払ったナルちゃんさんみたいっすもん」
「何もおもろないって」
そう言っているうちに再生ボタンが押される。Aの視界の端では、拓夢が無表情でグラスに入ったビールをあおっていた。
『たくみぃ〜！おしゃけもっとほしぃ！』
『ナルちゃん、飲みすぎでしょ、水飲んで』
『やぁー！』
『ナルちゃん、それ、水じゃなくて酎ハイだよ？』
画面の中のAは髪も短くて、肌も浅黒かった。
「いつのやつ？これ」
「んー？7年前とか？」
「何で持ってんねん」
「はは、」
そう言い合っている間にも、7年前のAはどんどん酒を飲んでいく。
『たくみぃー、』
『なーに？ナルちゃん』
『おれねみゅい……』
『おうちかえる？』
『んー……かえりゅ……』
「この頃、ルームシェアしてたんだよね？ナルちゃん」
そう卓三が言うと周りの人間はざわつき始めた。
「え？まじすか？ナルちゃんさん他人と共存できるんすね」
「1番共存できへんやつが何言っとんねん、由伸」
「うわひどい、ちくちく言葉っすよ、今の」
「どこがや、そっちの方がチクチクしとったやん」
そのやりとりに周りは爆笑している。とりあえず動画から気を逸らせただけで良しとしようと思った。しかし、次の一言で空気が変わった。
「卓三さんとナルちゃんさん、カップルみたいっすね」
「は？」
「ほら、ぎゅーって抱き合ってますよ」
その瞬間、Aの頭の中でプツンと音がした。そこからAの意識は飛んでいて、気がつけば自分のホテルの部屋にいた。時計を見るとまだ11時前だ。
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てるてる坊主(プロフ) - ザキさん最高ｗ更新待ってます！ (7月27日 14時) (
レス) @page46 id: 7989449218 (このIDを非表示/違反報告)
えど(プロフ) - 雰囲気すごく好きです！頑張ってください！ (7月17日 3時) (レス) id: 67d2f217ce (このIDを非表示/違反報告)
てるてる坊主 - 中野君です！返信ありがとうございます！ (7月15日 15時) (レス) id: 7989449218 (このIDを非表示/違反報告)
usa(プロフ) - てるてる坊主さん» ありがとうございます！！！もしよければその推しさんのお名前を教えてくださらないでしょうか…！短編とかのネタにしたいです！ (7月15日 14時) (レス) id: 15f5f97ad6 (このIDを非表示/違反報告)
てるてる坊主 - 初コメ失礼します。僕の推しが出ててびっくりしてるうえに尊いです。これからも頑張ってください！応援しています！ (7月15日 12時) (レス) id: 7989449218 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：usa | 作成日時：2023年7月5日 12時
