伍 ページ5
そして今日もまた彼女はこの階段で転んで僕の元へとやってくる
『神様!来たよ!』
「おお、今日も来たのか」
『うん、…今日はさ、神様のお話をきいてもいい?いつも私のことばっかりだから』
「うん、いいよ」
そしてAは僕の隣へ座る
「じゃあ、はなすね」
______
昔、だいたい100年前かな
その頃はこの神社は立派だった
今もこの神社は大きくて立派自分でいってはあれだが、綺麗だからヒトも沢山くる
来たヒトたちは皆懺悔参りをしていった
懺悔をされてもそのヒトたちを助ける力なんて僕はもっていない
懺悔って分かる?
自分の罪を神に告白し、悔い、改めることだよ
僕は無力だったんだ
____
「…という感じ」
『神様は無力なんかじゃないよ』
「…どうして?何も出来ないのに?」
『だってそこまで私達人間の事を考えてくれるんだもん!それに私、神様と話していると楽しい、私の事笑顔にさせてくれるんだからね』
「…そう…なのか?」
『うん』
…やっぱりキミには勝てないなぁ…
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作者名:らむれーずん | 作成日時:2018年5月13日 23時